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名月は1つじゃない! 感性を磨く十三夜のお月見
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名月は1つじゃない! 感性を磨く十三夜のお月見

2015-10-19 23:30
    深まりゆく秋の夜空に欠かせないのがお月さま。9月27日(日)は、1年のうちでもっとも美しいといわれる「中秋の名月(十五夜)」でしたね。

    ところで、名月と呼ばれる月がもうひとつあるのをご存知でしょうか? それは、中秋の名月に次いで美しいといわれる「十三夜」です。

    十三夜とは、旧暦9月13日の月のこと。中秋の名月の起源が中国であるのに対して、十三夜のお月見は日本独自のものとして成立したと考えられています。その理由には諸説ありますが、とにかく秋は空気が澄んでいて気候も気持ちよく、月を眺めるには絶好の季節。1回だけしかお月見をしないなんて、もったいない! そんな気持ちを昔の日本人は抱いたのかもしれません。

    中秋の名月とセットで見ると縁起が良い

    また、中秋の名月か十三夜のどちらか一方のお月見しかしないことを「片月見(かたつきみ)」といって、縁起が悪いと忌み嫌われていました。ということは、逆をいえば中秋の名月と十三夜を「セット」で見れば、縁起が良いといえますね。

    今年の十三夜は、10月25日(日)です。月が東の空に姿を現すのは、日没よりも早い15時半頃。西の空が夕焼け色に染まってから、空全体がすっかり夜の装いになる頃に南の空高く昇ってきます。月のカタチはまん丸ではなく、少し欠けた状態です。

    完成されていないからこその美しさ

    どうして昔の日本人は丸い月ではなく、わざわざ欠けている月を愛でたのでしょう。私は、完成されていないからこその美しさを十三夜の月に感じとったからではないかと思うのです。成人女性の美しさとは違う少女のような美しさ。未完成に秘められた完全性――なんとも日本人らしいではありませんか。十三夜のお月見には、日本人ならではの精神性が込められているように感じられてなりません。

    読書の秋に、芸術の秋。秋は感性を磨くシーズンでもあります。十三夜のお月見は、私たち現代人に自然に対する豊かな感性を取りもどさせ、心豊かな時間をもたらしてくれるはずです。

    私(景山えりか)がガイドを務める星空観察会が開催されます。開催日はちょうど十三夜の日(と、その前日)。月にまつわるトークをしながら、秋の星空をご案内します。お買い物やお食事のついでに、気軽にお立ち寄りください。ご一緒に秋の夜長を楽しみましょう!

    映画『ギャラクシー街道』タイアップイベント・星空観察会
    日程:10月24日(土)・25日(日)18:30~19:30
    会場:ルミネ立川(屋上庭園コトリエ)
    イベントの詳細はルミネ立川店(代表:042-527-1411)へお問合せ下さい。

    image via Shutterstock

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/10/04988413ya.html
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