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九州でのカーキャンプ生活も1か月が過ぎました。先日立ち寄ったのは、言わずと知れた九州の絶景スポット「高千穂峡」でした。日本神話のゆかりの地としても有名な地。ここは、神話の世界を彷彿とさせるように神々しい空気に包まれていました。
高千穂峡を手漕ぎの貸しボートで巡ってみると、自然の威力をまじまじと感じることができます。
この切立った岩々は、太古の時代、阿蘇山の噴火活動が生み出したものだそう。ボートから見上げる懸崖には、圧倒されるものがあります。
高さ約17メートルから峡谷へ流れ落ちるのは、日本の滝百選にも選ばれている「真名井の滝」。高千穂峡の見どころです。
ボートで滝へ近づいてみると、その直瀑の迫力がダイレクトに感じられます。雨の多い時期は、水量が増えるため、もっとダイナミックに水しぶきが舞うのだとか。
自然界には、たくさんの教えが隠れています。
「水のように自然の流れにすべてをゆだねて生きればいい」この滝からそんなメッセージを受けとった気がしました。
ボートを漕ぎすすめると、普段は目にしないような光景もあらわれます。長い年月をかけて形成された岩とそれを埋め尽くすほどの青々とした苔。
こういった自然の表情を間近で見られるのは、ボートで峡谷を巡るからこそ。
草木が紅く色づくこれからの季節、高千穂峡でも華やかな紅葉が楽しめそうです。次はボートから紅葉する高千穂峡を眺めたい、という小さな願いを胸に抱いて、旅の続きを楽しもうと思います。
写真/米田将史
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