たとえば、通勤電車のなかでニュースをチェックする、食事をしながら友人とチャットするなど、つねに複数のタスクを同時進行させている状態が普通になっていますよね。
同時進行で「いま」を見失う
このような生活は私たちの思考にどう影響を与えているのでしょうか。海外サイトの「Young and Raw」の記事では以下のように説明されています。
1日のうちにどれだけ多くを達成できるかに心を奪われた状態では、たくさんの同時進行を生み出し、結果、簡単に今という瞬間を見失ってしまいます。
(「Young and Raw」より意訳引用)
「いま」という瞬間を感じない状態は「思考に振り回されやすい」状態でもあります。
たとえば、仕事でミスがあったとき、家に帰ってもずっとそのことを考えてしまったりと、なにかと悩みやすい状態に陥ります。
もちろん、解決策を考えるのは大切ですが、悩んでも仕方ないことをくよくよと考えるのは健康面でも良くありませんよね。そこで、いかに自分の生活を「いま」という瞬間に引き戻すかが大切になってきます。
ひとつのことに集中する
瞑想では「いまこの瞬間」に集中することがすべてです。それと同様に、シンプルにいまやっていることに集中してみましょう。
たとえば、食事をするときにテレビを消して、携帯も見ないようにして、食べることだけに集中します。食べ物の匂い、口に入れたときの食感、味覚、いま感じていることに集中します。そうすると、普段ほかの事柄に気を向けるあまり、いかに感覚を無視してきたかがわかると思います。
自分の感覚を楽しむことは、今という瞬間にあなたを引き戻します。
(「Young and Raw」より意訳引用)
同様に、歩くときは歩くことだけに、誰かと話すときはその相手だけに集中してみましょう。余計な悩みや不安から解放され、よりポジティブな思考に近づくことができると思います。
頭がパンクしそうになったり、なにかと悩んでしまうようなときは、ネットや携帯から距離を置いて、シンプルに「いまこの瞬間」を過ごすことを心がけてみてください。きっと心のモヤモヤが晴れると思います。
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