隣にいることでやすらぐ
ペットと一緒のお布団にくるまる人もめずらしくない現代。この無意識の行動が、じつは快適な睡眠の大きな手助けとなっているそうです。
アメリカのマヨ・睡眠クリニックのおこなった150人を対象とした調査によると、自分たちの寝室もしくはベッドの中にペットがいることで、睡眠を邪魔されてしまうと答えた人が20%。しかしそれ以外の大多数の人は、ペットの存在が近くにあることが逆にここちよいと回答。手触り・におい、まるで人間のように時折いびきをかいたり寝言をいうペットは一つの人格そのもの。隣にいることで深い安心感を得られ、ぐっすり眠れるんだとか。リラックスできると同時に、特にこの寒い冬の時期には「湯たんぽ」がわりになってよいのだそうです。
APPA(合衆国ペット愛護協会)の調査においては、アメリカでは全体の約50%の犬が、また62%のネコが飼い主とベッドを共にしていることが判明。13%のネコは子どもと寝ているのだそうです。暗い日々に、どんより気分のウインター・ブルースに悩まされるのは動物もおなじ。一緒に横になってやさしくしてあげることで「幸せホルモン」セロトニンも分泌、お互いの精神によい影響を与えることができそうです。
心配なのは「アレルギー」
動物をベッドに入れることへの論議は昔からあります。アレルギーや喘息、免疫学に関する専門医のデレック・ダミン博士によると、睡眠の邪魔にならなければ、基本問題はないとのこと。アメリカではアレルギーが見つかったとしてもどうしてもペットと寝たい人が大多数いるそうで、そういった人たちへの予防接種も多く行われていると指摘。しかしながらペットアレルギー(毛など)がある人やまた気管支喘息もちの人は本来、さけるべきだとの意見です。
睡眠に何らかしらの不安を抱える人にとっては、「ぐっすり眠れない」ことは肉体的にも精神的にも疲労がたまったことを意味する、深刻な問題。無理にペットと一緒のベッドに入らなくても、寝室内に入れることで空間を共有、それだけでも安心できそうな、よいアイディアだと思いませんか。
[The Telegraph,WebMD,Psychology Today]
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