気候変動枠組条約締約国会議(略してCOP21)が先年度、12月にパリで開催されたのは記憶に新しいところ。そこで新時代を担う、画期的なエコの取り組み方として国連による「モーメンタム・フォー・チェンジアワード」を受賞した、アムステルダム生まれの「フェア・フォン」が注目を浴びています。

鉱山で働く人たちにフェアな賃金を

作られる工程上、また「お役目を終えた」機種が回収されるまでの一切のライフ・サイクルすべてが、非常に厳しく管理されているフェア・フォン。

とくに携帯をつくる際に不可欠なメタルを掘る鉱山で働く人たちに職場の安全性を常に提供、できるかぎり正規のフェアな賃金が支払われることを原点としてフェア・フォン(Fairphone)と名づけられました。

ドイツの市場では、環境のことを考え始める若者たちにじわじわと支持されはじめています。世界規模でも現在までに2万2千台が売れており、3月まで予約待ちという状態。

カスタマイズしながら使い続ける楽しみ

従来の携帯市場では、ピクセル数などをはじめ、機能がグレードアップするたびにモデルチェンジを繰り返し、消費者は最新技術に多額のお金を支払うということを繰り返してきました。

しかしこのフェア・フォンは一度基体を購入すると、機能部分だけをモデルチェンジのたびに交換できるため、自身で「カスタマイズする」楽しさ、お気に入りを使い続けられるという独特の魅力があります。

メモリの量を増やしたり、あるいはディスプレイを交換したりももちろん可能。また交換した部品は本社の方で引き取ってくれるため、手元に不要な部品が残る心配もありません。

これからは、まるごと機種変更するのではなく、自分の携帯をチューンアップしていく...という楽しみかたも広がりそうです。

フェア・フォン

RSS情報:http://www.mylohas.net/2016/02/052228fairphone.html