毎日の習慣である歯磨き。しっかり磨いているつもりでも、虫歯になってしまったら泣く泣く治療をするしかありません。今後、丈夫な歯を保つためにも虫歯にならないように予防することがもっとも重要。

そこで、予防歯科を実践する「クリニカ」に健康な歯を守るために大切なことを学んできました。

初期虫歯は自分で治せる

歯に歯垢が残ったままでいると、酸がつくられて脱灰が進行。エナメル質の内部はスカスカの状態になり、やがて穴があいてしまいます。「初期むし歯」とは、歯に穴があく一歩手前の状態のことを指し、この状態であれば、ほとんどが毎日の歯磨きで修復が可能だとか。これなら治療するよりもお金も時間もかからないので負担も少なくて済みますね。

セルフケアの3つのポイント

1.隙間や歯間用ブラシを併用する

まずは、初期段位の歯垢をしっかり落とすのが重要。歯ブラシを歯にきちんとあて、軽い力で小刻みに磨くこと。歯ブラシ以外にも歯並びの悪いところはタフトブラシ(スティックの先端にブラシの束がついたもの)でケアしたり、歯と歯の間は歯間清掃用具を併用するなど、自分の歯に合ったアイテムを選んで歯垢を落としていきましょう。

2.寝る前にデンタルリンスで殺菌する

ふたつめは、菌を増やさないこと。虫歯の原因となる最近は就寝中にもっとも増殖します。寝ているときは唾液の分泌が少なくなるので、口のなかの細菌などを洗い流す自浄作用が低下し、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」などが増えてしまいます。そこで、お休み前にはデンタルリンスで殺菌し、細菌の増殖を抑えましょう。

3.フッ素を留める歯磨き粉を選ぶ

そして3つ目はフッ素を残すこと。エナメル質を修復し歯の再石灰化を促進するフッ素。歯を強くする唯一の有効成分です。このフッ素を残すには、フッ素配合で長く留める処方の歯磨き粉を選び、歯全体に広げるようにして磨くこと。そして、15ml程度の少量の水で1回すすぐのがおすすめ。すすぎ過ぎには注意が必要です。

日本口腔衛生学会の調べによると、歯磨きに自信がある人でも約8割の人に磨き残しが多いことがわかっています。虫歯になっていろいろと痛い目にあわないためにも予防歯科が大事。毎日歯ブラシに加えて、デンタルリンスやフッ素配合の歯磨き粉を使うなどアイテム選びも大切です。

クリニカ

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