そしてジバンシィは、3月16日に、これまで「Chloé(クロエ)」のデザイナーを務めてきたクレア・ワイト・ケラーがその役を担うことを発表しました。彼女は、ジバンシィにとっては初めての女性デザイナーとなります。
「クレア・ワイト・ケラー」と言われてピンと来なくても、最近の(いつも?)クロエってかわいいいな、と思われている人は多いのではないでしょうか。
New York Timesは、彼女がクロエにいた6年間と、その前の「Pringle Of Scotland(プリングル オブ スコットランド)」にいたときのデザインを合わせて、「スラウチー・シック」と評しています。
Chloéさん(@chloe)がシェアした投稿 - 2017 2月 28 3:33午前 PST
大手メゾンの女性トップデザイナーは、まだまだ少数派
大手メゾンのトップデザイナーに女性が就任するのは、ジバンシィに限らず、じつは比較的めずらしいこと。
2016年には、「Dior(ディオール)」も初の女性クリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリを迎えて話題になりましたが、まだまだ少数派。
もちろんココ・シャネルやミウッチャ・プラダ、ジル・サンダーといった女性有名デザイナーはいるのですが、みんなそのデザイナー自身か、その家族が立ち上げたブランドなんです。女性向けの最高の服を追求している人たちは、主に男性なんですね。
でもいま、その流れが変わりつつあるようです。
ジバンシィもディオールも、ともにラグジュアリーファッション界最大手「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」の傘下にあります。そのなかではもうひとり、「Celine(セリーヌ)」のクリエイティブ・ディレクターであるフィービー・ファイロも女性。
クレアのジバンシィは原点回帰を目指すクレアを迎え入れたジバンシィがどんな方向に向かうのかというと、どうやらブランドの原点回帰を目指しているよう。ジバンシィのフィリップ・フォルトゥナトCEOはプレスリリースのなかでこう期待を表しています。
メゾンの65年に渡るヘリテージと、アトリエに根付くサボア・フェールの思想。これらを紐解き、クレアはジバンシィに新たなる大きな可能性を生み出してくれることでしょう。
そしてクレア自身もこのように語っています。
ユベール・ド・ジバンシィが長年に渡り築いた、この自立した女性像は、いつも私のインスピレーションの源として存在していました。この伝説的なメゾンの歴史の一部となれることを、非常によろこばしく光栄に思っています。
新生ジバンシィが見られるのは、今年10月のパリ・ファッション・ウィークでの2018年春夏コレクションとなります。
ユベール・ド・ジバンシィが『ティファニーで朝食を』で見せたドレスのように、グッとくるクリエーションを期待しています!
写真/Steven MEISEL
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