閉じる
閉じる
×
<提供元サイトで全文を読む>
「ブス。こっち来るな。」
こんな心無い言葉を思春期の頃、何度浴びせられたでしょうか。
私は、腫れぼったい一重、デブ、出っ歯という、世間一般的には「ブサイク」な部類に分けられる容姿です。
でも幸せな事に、小学生の間は自分がブサイクだという自覚が全くありませんでした。
いつも沢山の友達に囲まれて、楽しい小学校生活を送っていました。
小学校5年生の遠足で電車を利用した時に、駅のホームで走っていた同級生に弾き飛ばされた私は、その衝撃でホームの下に転落しました。
この時、顔から転落した事が原因で、鼻の鼻柱が切れてしまいました。
私は転落した衝撃で記憶を失い、次に目が覚めた時には病院のベッドの上でした。
鼻の鼻柱に深い傷を負っていたようで、傷口を縫い合わせた後でした。
麻酔が効いていたので、痛みはそれ程感じませんでしたが、縫い合わせた鼻の傷がまるで豚の鼻のようで、ショックでこの日から鏡を直視出来なくなりました。
翌日、暗い気分のまま学校へ行くと、ホームでぶつかった同級生が
「お前の鼻、豚みたいだな。今日からあだ名を“豚”にしよう。」
と言われました。