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私は小学生の半ばぐらいまでは、普通の体型でした。

そこから少しずつ太り始め、それでも中学生ぐらいまでは、運動系の部活をしていたこともあり、指を指されて笑われるほどのデブではありませんでした。

地獄だったのは高校時代。

女子高だったということもあって、そこでは綺麗な女の子達がお洒落や洋服の話をしているのを見て、とても羨ましく思ったのを覚えています。

高校では帰宅部でしたので、運動量は更に減り、でも食事の量は変わらない。

中学の時と比べると20キロ近くも太ってしまい、それも一因でクラスのみんなからは、くすくす笑われたり、あからさまに指を指されて笑われたり、酷いときにはバイ菌扱いされることもありました。

痩せれば苛められない、笑わない、お洒落だって出来る。

そう思った私は、朝は飲み物だけ、昼はおにぎり1つ、夜はおかずを少しつまむだけ、というかなりの食事制限を始めました。

最初はするすると面白いように体重が落ちていき、1ヶ月で4キロ落とすことが出来ました。

とても嬉しかったのですが、それでもデブはデブ、他人から見ればまだまだ太っている体型。

もっと頑張らなくては、と必死になるも、勉強は身に入らない、なんだかいつもぼーっとしている、気力がない、そして停滞期になると痩せない痩せないと苛々する、と全然ダイエットの意味も判らず、理想の体型が手に入らないことに嘆いていました。

そして、ある時クラスメートから言われたのです。

「太ってる上に陰気くさいとか、だから苛められるんじゃないの?」

その言葉に愕然としました。今まで私がやってきたことはなんだったのだろう。

少し痩せたぐらいで見た目は変わらないし、精神不安定のせいか苛々したり口をきくのも億劫になったりと、陰気と言われても仕方のない状態。

じゃあなんのためにダイエットをしたんだろう? 

ただ、私は普通に学校生活を楽しみたかっただけなのに……

他の子達がしているようにお洒落を楽しんでみたかっただけなのに……

その日は布団に入った瞬間涙が出てきて止まらなかったのを覚えています。

事務のおばさんの一言で、何かが変わった







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