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13歳から肌荒れが始まりました
私は10、11歳頃までは田舎の方に住んでいて、そこは比較的水も空気も綺麗な土地でした。
友達と毎日外を走り回って元気に遊んでいるような子供で、悩み事も特になかったのです。
食べ物も野菜と魚が好きで、スーパーまで徒歩30分以上という事、母があまり子供にお菓子を買い与えない人だったので、私の肌も綺麗でした。
しかし12歳の半ばに両親が離婚して、経済的な理由から私は父に引き取られたのです。
父は朝から夜まで仕事が忙しく、私は都会のマンションで学校から帰ってくると1人でコンビニへ夕食を買いに行っていました。
学校ではなかなか友達が出来ない事、都会の学校は勉強の進みが早く追いつけない事、食生活や睡眠の乱れ、ストレスが良くなかったのかもしれません。
13歳になる頃から、頬や鼻の頭、額や顎と顔の至る所へ赤くて3~4mmはある、大きなじゅくじゅくしたニキビが出来るようになってしまいました。
父は食事に無頓着ですし私にお金を渡して何か好きな物を買いなさいと言うだけなので、私は特にチョコ菓子ばかり食べていたのです。
しかし私はチョコの成分でニキビが出来やすい体質なのか、ニキビはかなり酷くなっていきました。
肌荒れとともに始まるいじめ
肌が荒れるようになってから、自分でもこのニキビは酷いなと思っていました。
でもそれまで日焼け止めを塗った事もなければ化粧に興味がある訳でもない子供の私は、どうすればいいのか判らなかったのです。
携帯は持っているもののパケット放題には登録していないのでネットは使えず、家にあるPCは父専用で使えません。
父に聞くのは何だか恥ずかしいですし、母は再婚していて連絡が取り辛く、友達もいないので私はただニキビを放置していました。
食生活やストレスや睡眠不足がニキビの原因だなんて、判らなかったんですね。
それまで「田舎から来た、ちょっと訛りのあるクラスメイト」として遠巻きに見られているだけでしたが、肌荒れしてからいじめが始まりました。
クラスメイトの女子にワザとぶつかられて「ニキビ菌移っちゃった」と言われたり、「ブツブツキモイ」と机に落書きもされました。
体育でチームを組んでバレーやバスケをする時、授業で隣の席同士で何かをする時、そういった時も仲間はずれです。 先生が「○○さんと組んで」と言っても「キモイから嫌だ」とコソコソと話す声が聞こえてきます。
先生は私がいじめを受けている事を何となく判っているようでしたが、それを表だって注意する事はありませんでした。
体育祭、文化祭もぼっちで、私は中学の修学旅行を行きたくないと駄々をこねて休みました。
父はどうしてとも理由を聞かず、ただ「そうか」とだけ言って休ませてくれました。