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生まれ育った家庭は宗教だといいます。
というのも、自分が当たり前だと思ってきたルールが、社会にでると全く通用しないということに気付き戸惑うことがあります。
そんな家庭のルールや家族とはこういうものだという固定観念や憧れに縛られてつらい思いをしている人がいたら私も同じですと言いたいです。
家族に対して、父親に対してコンプレックスを持ってきた私が経験し感じたことを、どのように克服したかをお伝えします。
とにかく「お父さん大好き!」な小学生時代
小学生の私にとって、父は自慢の父親でした。
パパママサッカーで活動していたこともあり運動会では大活躍してくれましたし、少し酔っぱらうとギターの弾き語りをしましたし、何を聞いてもすぐに答えてくれる博学な人でした。
それに外見も、とてもおしゃれでした。
父は外資系企業で働いていたこともあってかなり稼げる男でした。今ならわかりますが、母が専業主婦で、3人兄弟皆に普通自動車免許を取らせてくれ、大学まで出すというのは容易ではありません。 とにかく、小学生の私はただただそんな物知りで運動神経抜群な父を尊敬し慕っていたのです。
父親に愛人の存在が発覚
そんな甲斐性のある男に愛人がいるというのは世間では珍しい話ではありませんが、高校生の私にとってはとても受け入れられないことでした。
なぜならその愛人というのが、母のママ友で幼稚園の時からよく自宅に遊びに来ていた人だったからです。
愛人は100歩譲って理解できるにしても相手が悪すぎますし、15年の付き合いだったというからなおさら許し難いものがありました。
それが発覚したとき、私は母にこう言いました。
「ねえこんなに屈辱的なことされて平気なの?お母さんが子供3人抱えて出ていけるわけないって思われてんだよ。だからお母さんの親友とそんなことになってんだよ。お金いっぱい取って別れな!」
それでも母は、「あんたたち3人のために別れない。」と頑なでした。
当時私はそんな母を見ていて、なんてプライドのない人なんだろう、専業主婦だから舐められる、経済力がないと好き勝手されても我慢するしかないんだ、と思い、同じ女として母を軽蔑しました。
そして何よりも早くこんな家を出たいとそればかり願うようになりました。