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いきなりですが、私は吃音です。
吃音という言葉はあまり浸透していないように思います。簡単に言うと、私は言葉を発する時に「どもり」ます。
私が一番吃音に悩んだのは、大学に入学してからです。大学に入ってから、大勢の前で何かをプレゼンする機会がとても増えたのです。
プレゼンの場では当たり前のことなのですが、大勢の注目を集めることになります。そんな場に立たされて緊張しないはずがなく、いくら声を出そうとしても喉につっかえるだけで、一言目が出ないのです。
スムーズに出ない音を無理やり出そうとすると、激しくどもってしまいます。
それだけは避けたいと思い、黙り込んでしまいました。声が出ないことで生まれた不自然な間をなんとか誤魔化そうと、司会者に「もう(プレゼンを始めても)大丈夫ですか?」なんて分かっていることを聞いたりもしました。