上を見上げている女性の写真

「もう少し背が高かったら……」と身長に関する悩みを抱えているひとは多いのではないでしょうか。

口には出さずとも低身長に悩む人は多くいます。

しかし「身長が低いのは遺伝のせい」とあきらめるのはまだ早い。

成長期を過ぎてからも自力で身長を伸ばすことは不可能ではありません。

大人になった今でも身長を伸ばすことができる可能性を信じてみませんか?

身長を決めるのは遺伝の影響?

花冠をかぶっている子供の写真

両親の背が低いから仕方がない……と自分の身長の低さをあきらめていないでしょうか。

たしかに人間の体型や身長は、両親からの遺伝の影響を受けています。

でも、身長の遺伝の影響はなんと25%ほどしかないんです。

低身長のほとんどが、遺伝とは違う外的要因よるものなんだそう。

つまり、環境や食生活、生活習慣やストレスの影響が大きいということ。

当然、病気や自然環境の影響もあるので、一概にすべてのひとに当てはまるわけではありませんが、もしかすると生活習慣を見直すことで、成長期であればまだまだ身長を伸ばすことができるかもしれないし、成長期を過ぎた大人でも身長を伸ばすことができるかもしれません。

身長はどうやって伸びる?

海辺にいる女性の写真

では、身長はどうやって伸びていくんでしょうか。

その答えは「」にあります。

人間の骨は関節ごとに分かれています。

そしてその一本一本の両端(骨端)には軟骨細胞が含まれています。

この軟骨細胞が成長することによって、その一部が硬い骨へと変わっていき、どんどん身長が伸びていくわけです。

軟骨細胞が成長するのは、20歳頃まで。

大人になって成長が止まってしまうのは、この軟骨が固くなってしまい身長を伸ばすことを止めてしまうためです。

とはいえ、大人になってからも運動習慣や生活習慣の改善で、身長を伸ばすことができる可能性もあります。

まずは自分の生活を見直してみることから始めてみましょう。

実はそれほど高くない日本人の平均身長

ベンチに座っている女性の写真

文部科学省の学校保健統計調査・運動能力調査(2013年調べ)によれば、日本における高校2年生の男子の平均身長は169.9センチ、女子は157.6センチ

20~24歳では、男性が171.65センチ、女性が158.6センチと、それほど高いとは言えない数値です。

とはいえ、65年前の1950年では、成人男性の平均が161.5センチ、女性が150.8センチということでしたから、食生活や生活環境の変化が身長を伸ばすのに大きく影響していることがわかります。

骨の成長を妨げている原因を知ろう

ベットでぐったりとしている女性

一般的に成長を妨げる原因と言われているのは以下のようなものです。

  • 睡眠不足
  • 偏食
  • 運動不足
  • 病気等による成長ホルモンの分泌不足
  • ストレス

身長を伸ばすことに限らず、人間の健康な肉体を作るのにはバランスの取れた栄養は欠かせません。

特に良質なタンパク質やカルシウムは必須。

ただ、牛乳やプロテインを摂取していればいいのかというとそうではありません。

身長を伸ばすためには、栄養に加えて「成長ホルモン」をきちんと分泌させることが重要です。

成長ホルモンの分泌が最も活発になるのは夜22時~朝2時と言われており、この時間にぐっすり眠ることで大量に分泌されます。

昔から「寝る子は育つ」を言われるのもこの所以なんです。

良質な睡眠はストレスを軽減する

また、現代社会では子どもでもストレスを抱えている子が多いようですが、実はこのストレスは成長ホルモンの分泌を抑制してしまいます。

良質な睡眠にはストレスを軽減する役割もあります。

1日に必要な睡眠時間は、幼児~小学生なら9~10時間、中高生なら8~9時間、大人でも7~8時間。

身長を伸ばすためにも、ストレスなく過ごすためにも睡眠時間をしっかり確保し、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけるようにしましょう。

大人になってからもあきらめるのはまだ早い!

頬杖をついている女性の写真

身長を伸ばすには骨の成長が欠かせません。

成長が止まってしまった大人は基本的にはもう伸びることはありませんが、その一方で、25歳を超えてから「身長が伸びた」というひともなかにはいるんです。

大人になってしまったからといってあきらめることなく、運動習慣や生活習慣の改善をしてみてはいかがでしょうか。

written by hananoko

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