口を開けて笑えるように。費用を抑えて歯並びを矯正する3つの方法

かたいものが食べにくい、口がうまく閉じられない、肩がこりやすい......。

歯並びが悪いと、さまざまな不便を感じることがあります。「いつかしっかり直したい」と思いつつも、歯列矯正にかかる費用は思った以上に高くて、施術は難しいかなと諦めかけていました。

でも実は、費用が高いからと諦めがちな歯列矯正を、リーズナブルにすませる方法があるんです。

歯並びの矯正にかかる費用

一般的に歯並びの矯正には、平均80万円くらいの費用がかかります。また、目立たないように、歯の裏に器具をつけるような方法だと、費用は100万円を超えることも。

さらに、定期的に歯科医院で診察してもらわなければならず、そのたびに処置料がかかってしまいます。なかなかポンと出せる金額ではないので、費用が原因で諦めざるをえないかも......。

歯列矯正の費用を安くすませる方法

でも、なかには一般的な歯列矯正より、費用をおさえて施術できる方法があります。

1. 部分矯正

歯並びの矯正を安くすませる方法には、まず「部分矯正」というものがあります。これはその名のとおり、気になる部分にだけ「ブラケット」と呼ばれる器具をつける方法です。

通常の歯列矯正は「全顎矯正」といい、上下の歯全体に器具をつけ、歯とあごのバランスや噛み合わせをかんがみて、歯並びを矯正していきます。 一方、部分矯正は、気になる部分にだけ器具をつける治療法です。使用する器具も少なくなるし、施術も大掛かりなものでなくなるため、必然的に費用が安くなります。

全顎矯正に約80万円程度の費用がかかるところ、部分矯正なら約20万円から30万円で施術が可能だとか。これならすこしまとまったお金が入ったとき挑戦することができそうです。また、治療期間が短いため、結果的に通院の際にかかる処置費も安くなります。

もちろん、仕上がりのよさや、長期間にわたって安定させることを考えると、全顎矯正をしてしまった方がいいかもしれません。でも、費用面が気になるのであれば、まずは部分矯正を受けてみるのもありだと思います。

2. モニター治療

また、モニター治療を受けることで歯列矯正の費用を安くすませることができます。モニター治療とは、治療前後の様子や、途中経過の写真、体験談などを提供して、メディアで公開されることを認めるかわりに、かかる費用が安くすむというもの。

一般的に、10％から30％くらいの割引が期待できます。なかには100％割引、つまり無料で施術を受けられるモニター治療があることも。

ただ、自分の写真がいろいろなところで公開されると思うと、なんとなく恥ずかしかったり、嫌な気持ちがしたりするかも。モニター治療を受けるときは、費用の安さに飛びつくのではなく、自分のプライバシーが公開されるということを一度よく考えた方がよさそうです。

また、すべての治療がモニターの対象となっているとは限りません。それぞれの医院や時期による違いがあるので、最新情報をしっかりチェックしておきましょう。

3. 医療費控除

さらに、医療費控除を受けることができれば、結果的に歯並びの矯正にかかる費用を安くすませることが可能です。医療費控除とは、1年間にかかった医療費の一部が税金から控除されるというもの。診断料や諸治療、通院のための交通費などが年間10万円以上を超える場合に適応されます。

支払った医療費の合計から、保険などで補填される金額を引き、さらに医療費控除適応の基準となる10万円（年間の所得が200万円以下のばあいは所得の5％の金額となります）を引いた金額が「医療費控除額」となります。

ただ、実際に還付される金額は、この医療費控除額に、それぞれの所得ごとに異なる「所得税率」をかけたものです。

歯列矯正は費用が高額なうえ、基本的に保険が適応されないので、医療費控除の制度はかなりありがたいですね。注意しなければいけないのは、美容のための歯列矯正は医療費控除の対象にならないこと。

噛み合わせの問題や、咀しゃく障害など医師が認めた健康上の理由が必ず必要です。

歯列矯正、費用のせいで諦めたくない！

高額ゆえ、費用のせいで諦めがちな歯並びの矯正。でも、部分矯正やモニター治療、医療費控除の制度などを利用すれば、費用を安くおさえて治療を受けることができます。

もちろん、いくら普通よりは安くなるとはいえ、軽い気持ちで払える金額ではありません。でも「費用が高いから......」と諦めてしまうのはやはりもったいないと思います。

歯並びがキレイになれば、さまざまな不便が解消されるだけでなく、思いっきり笑えるようになる気がします。

written by せなどす

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