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パチンコ業界人・砂肝の生焼けコラム 第210話(10月7日)
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パチンコ業界人・砂肝の生焼けコラム 第210話(10月7日)

2019-10-07 12:00
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    またまた20年近く前も昔の話で恐縮ですが、まあ聞いてくださいよ。

    私が当時よく通っていたのは、自転車で片道30分ぐらいの場所にあった小さなパチ屋。

    そのホールは、それなりに優秀台を用意してくれていて、お客さんの数も多過ぎず少な過ぎず、

    何より自分が初めてパチンコを打った店でもあったので非常に愛着のある、思い出深い場所でした。

    その日も朝っぱらから自転車を漕いで、開店と同時にフラフラと店の中へと吸い込まれて、

    特に狙っている台もなかったのでいつものように適当に居心地の良いカド台に座って、

    出たり吸い込まれたりを繰り返すスローでブギなパチスロをまったり楽しんでいたのです。

    が、そこで事件は発生します。

    私が何度目かのビッグボーナスを消化してトイレに行き、5分ほどしてから席に戻ってきたところ、

    ケンシロウに鉄仮面を破壊されてしまったジャギのような顔をした白シャツ店員から突然、

    「30分以上も席を離れるなら声をかけてくれないと困るんだよねえ」と、

    注意というよりも威嚇のニュアンスが強く込められた言葉(赤文字)を投げかけられたのです。

    これがもし今の私であれば、彼に対しての態度は全く違ったでしょうね。

    冷静に「いや、30分も離席していないのは監視カメラで確認できますよね?」とか、

    「ホールコンの特賞履歴で5分前にビッグ引いているのを調べてください」といった感じで、

    おそらく役職者であろうその男性に「事実確認してから注意してね」という意味を込めて反論するでしょうが、

    当時はまだ業界知識も乏しく、乳首の色もビューティフルなヤングスロッターであった私。

    「え、5分ぐらいしか離れてないですけど……」と戸惑いながら返答するのが精一杯。

    私の思わぬ反論に「何だコイツ、嘘つきやがって」というような苦々しい表情を浮かべた後、

    クルリと背を向けて無言で去っていった役職者の男性。

    この日の勝負の結果は、残念な記憶があまりにも強すぎて思い出すことが出来ません。

    同時に、この店の記憶もここから先はプッツリと途絶えてしまいました。

     
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