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「詐欺師症候群」の唯一の正しい処方箋
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「詐欺師症候群」の唯一の正しい処方箋

2016-11-30 23:30

     へー、「詐欺師症候群」って言うんですね。

    「自分は実力がないのに運良く成功しただけだ」

    「実力がないことを隠して、周囲をダマしているのではないか」

    とか思って苦しむこと。

     約70%の人が苦しんでいる? 自分の実力を評価できない「詐欺師症候群」 

     約70%が経験があるとのこと。もうちょっと多いのかと思ってましたが、そんなもんですか。

     そこまではいいのですが、対処法として載っている3つの方法がダメダメ。
    その1:自分に自信を持つ
    その2:人に気持ちを打ち明けてみる
    その3:リスクを恐れない
     こんなの気休めです。

     「詐欺師症候群」に陥ったとき、もっとも有効な手段はただ一つ。

     小さくていいから毎日アウトプットすること

    です。

     たとえば私がアメリカで3番目のベンチャー企業に入った時。すぐにでも戦力になってほしいとのことでしたので、とにかく毎日「テクニカルレポート」を出しました。たとえばちょこっと実験してレポートにして出すような。それはみんな感覚的には知っているようなことでも、ちゃんとどんな条件でやると具体的にどんな結果になるのかというのを、文書にしてまとめる。そういうのを「毎日」出すのです。シリアル番号もつけました。

     直接には上司や同じチームの人にメールするだけですが、文書ですからものによっては他の部署にも回っていきます。そこにはシリアル番号がついてますから、私が入社してからそれを毎日のように出してることは、すぐに社内に広まります。

     会話はあまり得意ではありませんでしたが、私のことは認めてもらえました。

     そんなの実験ノート誰でもつけるのは常識だろというかもしれませんが、確かにみんな自分のノートに記録は取ってたけど、それを確認しあうようなことはその会社ではあんまりありませんでした。基本みんな猛烈に忙しいですから。

     一方で私のやり方は、今でいう「詐欺師症候群」を完璧なまでに防ぎます。そのレポート見てれば、私のエンジニアとしての実力や英語力はガラス張りです。それをどれくらいの頻度で出せるかまでわかります。

     もちろんガラス張りの実力は、もしかしたら期待はずれだったのかもしれませんが、

     「実力がないことを隠して、周囲をダマす」

    なんてことは不可能であることは明白で、私は私の実力の範囲でのびのびと仕事できることができました。会議なんかがあると、周りはネイティブの中でも口達者が多く、私なんか黙ってるしかないのですが、そうするとCEOが後から私の意見を聴きにきてくれたりしました。もちろん私の意見が必ず通るわけではありませんが、私の意見も考慮して判断していることはよくわかりました。

     上では「詐欺師症候群」に陥ったときと書きましたが、実はそうではなくて、普段から

     小さくていいから頻繁にアウトプットする

    ようにしましょう。

     コミュニケーションをよく取ろうとかいろいろ言われてますけど、それより小さなアウトプットを頻繁の方が周りがあなたの実力を過不足なく理解するのにはるかに効果あると思います。自分の実力を理解することにもつながります。

     さらにはなんといっても自分の力になります。人に読んでもらうためにまとめ始めると、盲点に気づくことがよくあります。たとえば、実験をしたけど、まとめてたら、肝心な条件を見落としてたとかです。おかげでより良い実験結果を得ることができます。

     それを毎日やっていれば、やっていないとの差は歴然です。特に、私は自分のためのメモは後で自分で読んでもわからないことが多いので、人にすぐ見せるつもりでやることはとても大切でした。

     頻繁な小さなアウトプットで成功体験がありますから、ここミラフツはまさにその成功体験をもとに始めました。実は先日いつのまにか1000記事超えてました。ブロマガに来る前の本家にも500くらい記事があるので、もう1500は超えてます。その効果は絶大で、最近の仕事でここで取り上げたネタに影響されてないものはないです。なにもかもここの影響を受けているのです。

     頻繁な小さなアウトプット、オススメです。

     普段からやっていれば、「詐欺師症候群」なんて、まったく無縁で心配する必要はありません。


     逆にいえば、「詐欺師症候群」に陥っている人は、アウトプットの頻度が足りません。「自分に自信を持つ 」とか「人に気持ちを打ち明けてみる」「リスクを恐れない」なんて気休めに時間など浪費せず、アウトプットしましょう。小さいものからコツコツと。

     もちろんコツコツ出すにもコツはあります、コツだけに。

     それでも苦しんで工夫して出してください。周りの認識とギャップがあるかもしれないと苦しむのは、頻繁にアウトプットしないからです。その苦しみに比べたらアウトプットする工夫に苦しむ方が実りやすいです。

     それでも出せないんだったら、それは、あなたは「詐欺師症候群」ではなく「本当に実力がない」ことに気づく瞬間です。「詐欺師症候群」からは抜け出すことができます。



    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: 「詐欺師症候群」っていうんですね〜。

    フツクロウ: 初めて知ったの。

    ミライ: でも、スランプだったらどうするんですか? 毎日コツコツとか、できないスランプとかあると思うんですけど。

    フツクロウ: 中の人毎日見とる、おまえがいうかwww 

    ミライ: いやいや、フツクロウさん、そこはそう言わないと話進まないじゃないですかwww
     
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