小池都政が来年2月の予算編成を前に賑やかになってきました。

 七人の侍も無事(?)除名されてしまい、新党立ち上げは確実な情勢です。

 自民党を中心とする政党政治はとっくに疲弊していて、各自治体の首長は無所属が珍しくありません。首相に無所属はありませんが、間接選挙だからで、直接選挙だったらとうの昔に無所属首相が出ていたに違いありません。

 国会にしても地方議会にしても、政党制は疲弊していて、世論調査による政党支持率は信じられない低さです。議会は連立してでも過半数を取らないと動けないので、無所属にはなかなか入れにくいものがあります。

 しかし、中央政治と地方の乖離は激しく、地方の自民党の国会議員といえばTPP反対を明言していた人もたくさんいるのに、国会になると党議拘束で賛成とか。アメリカみたいにもっと自由投票が増えれば、各法案でガチの論争も起こるでしょうが、日本ではほとんどなく、すべての法案は最初から通ることが決まっていて、野党は意味のない抵抗をするしかありません。

 と閉塞感続く政治ですが、小池都政で久々に一風吹きそうです。仮に小池新党が次の都知事選で大きな力を持てば、ようやく地方の政治ができるようになります。東京も地方の一つであり、中央政治中心の運営では東京自身を良くするのに回り道です。

 今回は大阪維新の失敗を参考にもっとうまくいきそうです。なんといっても、情報公開という戦略が明確で、情報公開はすれば必ず成果が出ますから、このまま全国の地方議会に飛び火して結果も出せます。維新のように安易に国政に出てしまうと単なる一野党になってしまいますが、当面地方議会に集中して十分勢力を伸ばしてから、国政に出ることでしょう。

 その頃には自民党も中央重視と地方重視で分裂して、地方重視は小池新党と合流すれば、国政は中央VS地方の構図で拮抗するくらいにはなるでしょう。

 おそらく地方自民+小池新党の勢力であれば、各自地方の代表の側面が強く、自由投票も増えることでしょう。仮に過半数を超えたとしても、各法案が自動的に通るわけではなくなります。国会の審議はガチになります。その流れは地方にも広がり、各自治体の議会も、情報公開が進展も手伝って、重要な議論の場になることでしょう。

 それにしても、こういう流れはいずれ始まるとは思っていましたが、東京からというのはとても印象的です。東京も中央政府そのものではなく、一つの地方であったわけで、その東京から変わり始めれば明らかに全国に影響力を持ちます。

 公明党もあっさり連携を解消しましたし、大阪維新で始まった地方の反乱の火は、決して消えたわけではなく、今再び燃えあがろうとしているのです。
 


《ワンポイントミライ》(

ミライ: 地方VS中央。早く盛り上がってほしい。

フツクロウ: ホホ?

ミライ: 国会とか見てて虚しいですよね。野党として抵抗はするけど、引き伸ばしてるだけで。カジノ法案は多少修正入りましたけど。

フツクロウ: アメリカの様子見てると羨ましくなるの。