この話がとても気に入りました。
チェスタートン「なぜフェンスが建てられたのかわかるまで、決してフェンスをとりはずしてはならない」
道に一見無意味に見えるフェンスがあっても、それはかつて理由があって建てられたはずであるから、もしそれを取り外すべきだと改革したいのであれば、まずそれがかつて建てられた理由を明らかにせよ、といった感じの警句です。
英語圏では有名なエピソードみたいで、これはどんどん日本人にも広まって欲しいです。
社会の変化が激しいですから、どんどん改革していかなければなりません。
しかし、日本は歴史の長い国で、持続的に社会が安定していますから、安易に昔のシステムを壊してしまうと、反動が大きいのも確かです。
昔は、結婚しないでいると周りからとやかく言われ、お見合いでどんどん結婚させられ、子供だって早く産め産め、もう社会や家族からの圧力がひどかったです。
しかし、そんなのおかしい!ってみんなで反抗してみたら、自然に出会って結婚できるなんて実は難しいし、遅くに子供産もうとしたら、卵子や精子が老化してて障害を持つ可能性が高くなるなんて現実があるのです。私たち夫婦は結婚した頃は、まだ卵子の老化とかあんまり知られてなくて、結婚して5年以上経ってから、そろそろ子供考えるかってなったら、実はそうなんです!!って知り、自分の無知に呆れました。
今や、婚活も当たり前ですし、若い人は適齢期での出産、ばりばり意識してるようですし。
大事なことは、
「なぜフェンスが建てられたのかわかるまで、決してフェンスをとりはずしてはならない」
は、そのまま読むのではなく、
「フェンスを取り外すために、なぜ建てられたのかをどんどん調べよう!」
なんだと思います。
物事を改革したかったら、それを規制する仕組みがなぜあるのかをよく調べるのです。その理由が過去の事情であれば、それをきちんと説明していくことで、規制緩和はより効率的に進むことでしょう。その理由から、改革のあるべき姿をより良いものにできるかもしれません。
ようは「過去に学べ」ってやつですけど、だから昔はよかったなんて話ではなく、未来に向かって改革していくための道具です。結婚にしても単に見合いの復活ではなく、婚活という新しい形に進んでいるように。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: ここまで、具体例な規制の例がないだと?
フツクロウ: ホッホッホッホ。
ミライ: 笑ってごまかそうしてもだめです。フツクロウさん、ちゃんと中の人にアドバイスしなきゃ。