新学期ですね!
先日法政大学の卒業式での総長の告辞の後半が印象的でした。
2016年度学位授与式 告辞
身体の健康と同時に心の健康に気を配り、ネガティブな思考におそわれた時は、ほんの数分でも他のことに気持ちを集中してそらす、という応急処置をすすめています。引用されたエピソードなどからも、この告辞の背景には次のTED講演と深く関わるものがあることでしょう。
感情にも応急手当が必要な理由 ?
この講演はミラフツでも取り上げました。
[S] 孤独感はコントロールできるか
ご覧になってない方はぜひご覧になってください。目からウロコです。
誰かが振られた時、「あんたみたいなブスと付き合うわけないじゃない」なんてことを言う親友はいませんが、自分自身は心の中で、そうやって自分自身を平気で傷つけがち。そんなことはやめなさいという話です。体に怪我を負ったからといって、その傷口をさらにえぐる人はいません。しかし、傷ついた心に対して、さらにその傷をえぐる人は、なぜかたくさんいるのです。
ですから、「自分の体を自分で傷つけない」のと同じくらい「自分の心を自分で傷つけない」ことをきちんとできてるかわからない人は、まずは感情にも応急手当が必要な理由 ?を見ましょう。
さて、この記事で言いたいことは、そのことではありません。
この「新常識」が広がっていくにつれて、そこには、ありていに言えば、広大な「ビジネスチャンス」があることに気づいていますか?
私たちが今まで生きてきたこの世界は、「自分の心を自分で傷つける」なんてことが普通の「原始時代」です。未来の人から見れば、私たちは「原始人」です。
だから、きっと私たちは相変わらず「モノは豊かになったが、心は貧しいまま」という言葉を繰り返しているのです。そんな言葉私が物心ついた頃からあったし、いまだにその言葉は健在です。
しかし、私たちはその糸口を掴んでいます。心が豊かになるために何が必要かが分かりつつあるのです。
それが広がるにつれ、これからは「人の心を豊かにする」商品やサービスが出てきます。それが流通することで景気はどんどん良くなります。お金は悪いものと勘違いしている人がたくさんいますが、それは今かえって「心を貧しくするような物」が横行しているからお金に八つ当たりしているだけです。人々が日々経済活動をしていれば、それを流通させるものがお金です。お金は悪い物と感じるのは、お金が悪いのではなく、流通しているものが悪いのです。
心に関する理解は急速に深まるでしょう。そして、「心が豊かになる」サービスがどんどん生まれるでしょう。
10年後の私たちは、今までの人類はなんだったんだとあきれ返ることになるのです。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 「健康ブーム」なんて言葉ありましたけど、「心の健康ブーム」がやってくるんですね。
フツクロウ: それどころか、それで景気を変えてしまうくらい大きな話になるんじゃないかの。
ミライ: 戦後復興してからは、ひたすら「モノは豊かになったが、心は貧しいまま」と言い続けてましたからね。
フツクロウ: 今瞑想がはやっとるが、昔は釈迦とかほんの一握りの人間しかできんかったことが、今や誰でもできるようになってきとるからの。