ca6f3722a336af3e372d0c8731b9243104f94f9f

(ニコニコ動画の中の人が「『5人対1人』ではなく『5社対1人』の革新的な一次面接。」という、とても分かりやすい見出しで紹介してくださいました。ありがとうございます。)

 鳥肌立つ取り組みですね。

 新卒採用の1次面接、5社共同で カカクコムなど まず14年春新卒

 カカクコム、デジタルガレージ、アイスタイル、アイティメディア、リッチメディアの5社が共同で新卒採用の1次面接を行うというもの。

 ちょっと興奮しすぎてデメリット思いつかないくらい、画期的な仕組み。

 ・同じクラスタの、でもそれぞれ個性ある会社の面接を5社いっぺんに受けられるとか、むちゃお得。特に地方の人にとっては、費用5分の1というとてつもない恩恵です。

 ・面接側も5社の担当者がそれぞれの切り口で質問するのをお互い聞けるとか、面接者を丸裸にできちゃいます。

 ・だからもう生の自分で勝負するしかないよね。5社5色の面接官の目をテクニックでかわすとか、もしできたなら、それはそれでもう採用でいいと思いますし。

 ・出会いの機会が俄然増えます。受ける方は1、2社しか念頭になくても、受けてるうちに別の会社に惹かれるようになったとか、普通にありそうです。

 この仕組み大企業でないからこそですよね。大手メーカー5社共同で1次面接というのを想像したらあまりのばかばかしさです。ですから今までなかったんでしょう。

 この仕組みは今後一気に広まると思います。あるクラスタで5社程度で組むというのは、それだけで強力なメッセージになります。たとえば Ruby の街松江の活きのいいITベンチャー5社が共同面接ったら、中国地方の人ならとりあえず行ってみよって気になりそうです。競合の会社がこれやりだしたら、自社もやらないと受けにくる人が減りそうだから、ドミノ式に広がる可能性ありそうです。

 中小や地方の企業にとって、強力な手法になりそうです。いままでそういう企業に求人はあるのに志望者が来ないという雇用のミスマッチングが指摘されていましたが、それを解決しうる可能性があります。

 大切なのはメッセージです。5社組むとしてそれはどういうクラスタなのか。松江のITを例にあげましたが、いろんな切り口がありそうです。

 最近バカが武器読みましたけど、あの本に出てくるイケてるバカ会社5社で共同面接やったら、全国のイケてるバカが全員受けにきそうです。

 ばりばりの競合同士でもいいかもしれません。そのクラスタが目立って全国に届いた方が遥かに得です。

 べつに一回に限る必要もありません。松江のA社は、共同一次面接を松江のイケてるIT5社でやり、さらに地方に広がる Ruby でイケてるIT5社でもやるかもしれません。

 NPOなんかにもこういう手法きっかけに新卒採用が増えそうです。

 すごい。これはやっぱり国や自治体には支援できないです。たとえば自治体が地元の中小企業を50社も集めてやっても、結局誰も惹き付けられないでしょう。自治体が提供すると公平なサービスになるので、色はつけにくいです。したがって特色が出せず、むしろその50社はイケてない50社に見えます。

 中小と新卒のミスマッチングの問題の本質は、国や自治体では支援できないというところにあるようです。今後、この方法に限らず、企業自身がいろんな工夫をしてきそうです。全国の就活生さんが素敵な企業に出会える機会が一気に増えそうです!!!

 とりあえず早い者勝ちで11社共同で「インタビュー11」やったら目立つと思います。

追記: たくさんのコメントありがとうございます。志望動機は確かに困りますね。今まではどうせたくさん受けてるのはばればれだけど、そこできちんと本音と建前を使い分けて、それこそ社会人になることへの通過儀礼みたいなものかと思います。確かに大企業の中はそういう能力が必要なところあると思います。

 でもここで並んだ企業はそういうことを最優先に求めてるわけではないと思うので、基本的にはそういう見え透いた建前はいらないと思います。とは言っても、じゃあどう対応すればいいかノウハウみたいなものができるまでは、受ける側としては気が気じゃないですね。

・併せてどうぞ
地域登録型の価格.comでみんなハッピーになろう。地球にもやさしく。】 アマゾンの全品送料無料も終わることだし、ぜひ送料も計算してくれる価格.comお願いします。