いつもとちょっと違う水曜、今回は気楽に書き始める短い記事[S]です。
舞田敏彦(@tmaita77)さんのツイッターで、統計数理研究所の国民性調査から、面白い統計推移を紹介されていたので、自分でもチェックしてみました。それがこの設問。
問2.1 しきたりに従うか
あなたは、自分が正しいと思えば世のしきたりに反しても、それをおし通すべきだと思いますか、それとも世間のしきたりに、従った方がまちがいないと思いますか?
しきたりに従うか、自分を押し通すかという設問で、1953年から2008年の半世紀にわたり次のような傾向が出ています。
「おし通せ」が減り、「場合による」が増えています。割合的にちょうど入れ替わったような感じです。「従え」は半世紀間、比較的安定して3、4割です。ちなみに、この傾向は20代から60代まで広く見られました。世代間の傾向は後で紹介します。
国民性を調べていると、例えば50年前の丸山 真男著『日本の思想』には、日本はタコツボ型でいけないなど今読んでも「まったくその通り」と頷くようなことばかり書いてあり、いかに日本人が変わっていないに脂汗が出てきます。
つまり基本的な国民性は変わりにくいので、逆に変化するデータがあれば、「社会がどう変化したか」ということを推測することができます。
この設問では、一言でいえば、昔よりも空気読むようになっています。つまり、自分の考えに従う場合には、周りを見ずに決めるのでなく、周りを見て決めるべきだと考える人が増えています。
ではそう考える人が増えたのは、社会がどう変わったからでしょうか。
これは時代が「共生共創」の時代に変わるにつれ