• このエントリーをはてなブックマークに追加
「こっちの方が平和だぞ!!」メーヴェが飛ぶ日本
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「こっちの方が平和だぞ!!」メーヴェが飛ぶ日本

2014-07-24 23:30

     (7/25 追記:今制作者八谷さんのツイッターで知ったのですが、7/27に北海道で公開飛行が予定されているそうです。楽しみです! ただ天候がちょっと心配とか……。)
     (8/8 追記:残念ながら雨で飛行は中止されたようです。事前のテストフライトのようすは見ることができるようです。)

     ちょうど一年前だからでしょうか。メーヴェが飛んだときの記事がfacebookに流れてきました。

     ナウシカが颯爽と乗りこなす「メーヴェ」を作って飛んでみた。  
    11562902933_10976ec0d3_z.jpg
     いや、もうほんと感動もんです。ナウシカは、若い頃もっとも熱をあげたアニメの一つですが、ほんとに飛ばせるとは考えたこともなかったし、その強靭な発想力には脱帽です。

     久々にこの話題を見たとき、先月見て話題にしたかったけど結局できなかった四コママンガ思い出しました。6月14日土曜の朝日新聞夕刊に掲載されたという「しりあがり寿」さんのマンガです。


    BrhtgYpCEAAhvLt.jpg


     強さ比べするのでなく、平和比べしようという提案でまったくその通りだと思うので、ここで平和自慢してみようと思います。

     日本は世界屈指の創造力を持っていますし、それは平和だからです。

     日本は攻めるための軍事費がなくてもメーヴェが飛ばせちゃう国です。海外では、防衛に限らない軍事予算を使った科学開発ができまから、そういうのがないと日本は最先端から遅れてしまうのではと心配になります。

     しかし、日本人はそんなものがなくても、鉄腕アトムに始まって、いくらでも作りたいものがあります。
     その元になっている、マンガやアニメは最近突然できたものではありません。今太田記念美術館では「江戸妖怪大図鑑」をやっているそうですが、そういった浮世絵を見ると、日本のマンガやアニメのルーツを見ることができるそうです。
     つまり、日本にはぶったぎられることのなかった文化があり、そこから生まれた未来想像図をたくさん持ち、ただそれを実現したいというモチベーションも持っています。
     それは当たり前ではありません。海外では国の名前が変わったり、それに伴って過去の文化を捨て去ってしまうことは少なくありません。過去に描かれた「絵空事」を大事に抱えて、将来時期が来たらそれに挑戦できるというのは、「平和」だからこそできることです。「絵空事」を描いた人が実現できるわけではありません。その人の夢を社会が文化として守るから、その人とはまったく別人が実現に取り組めるのです。安定した社会というプラットフォームがなければ困難です。

     同じく、宇宙への関心もあります。どれくらい経済的な「元を取れる」か分からなくても、その分野に取り組むことに理解があります。だも確かに、ロケット単体で黒字になるかは分かりませんが、関連技術は他の分野にどんどん波及しますから、広い意味では元が取れるのだと思います。

     さらに素粒子などの物理への理解もあります。ノーベル賞などの結果は残していますが、こちらはまずもって直接金儲けにはなりません。ヒッグス粒子があろうとなかろうと私たち実生活には関係がありません。しかし、ここでも素粒子実験のための最先端技術開発は他の分野に波及しています。ノーベル賞とれてちょっと誇りに思うだけでなく、経済効果もあるのです。

     そしてそのメーヴェの動画が生まれるまでに10年かかったそうですが、そうやってそんな「絵空事」にじっくり取り組めるのも平和だからです。

     もしも、日本がもっと普通の国になってしまって、たまにあるいは頻繁に国内でテロが起こるようになったら、メーヴェなんて飛ばそうとする人はいなくなるでしょう。なんかの原理主義ができて、クーデター起きて政治体制変わったら、ニコニコ動画とかニコニコ学会とかふわふわした創造の場とかなくなるだろうし、コミケだって自爆テロされて二度と開催できなくなるでしょう。

     日本は世界屈指の創造力を持っています。それは世界が認めるところです。ですから、他の国と強さ比べする必要はありません。それどころか、その創造力のかなりの部分は、他の国と強さ比べしたら失ってしまう力なのです。

     ですから、日本は強さ比べなんかしないと言わなければならないし、むしろその四コママンガのように、「強さ比べしなければ、こんなに創造性があがるんだぞ。ついでに平和」と言って他の国をそそのかすべきなのです。

     ミラフツ的に言えば、世界が「共生共創」の方向に進んでいることからも、強さ比べは古くさいやりかたですし、 
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。