みなさんはもうやりましたか?
iPhone、Apple Watchで脳梗塞を早期発見 国内初の臨床研究、慶大が開始(ITmedia ニュース)
慶應義塾大学医学部の研究チームは11月25日、iPhoneやApple Watchのセンサーを活用した臨床研究を国内で初めて開始したと発表した。専用アプリを通じて心拍数や運動能力などを測定し、不整脈・脳梗塞の早期発見につなげるという。iPhoneユーザーであれば、誰でも匿名で参加できる。早速やりました。「Heart & Brain」。
自分の息子二人は赤ちゃんの頃「赤ちゃん研究員」で、研究に協力したことがあって、自分も医学の役に立ちたい!とずうっと思っていたのですが、それがついに実現したのです。
研究に参加できる!ってだけでもとても嬉しいのですが、46歳の私は、脳梗塞っていつかなるかもしれないと漠然と怖がっている病気なので、自分はどうなのかも気になるところです。
参加は簡単です。アプリダウンロードして、まず名前と署名。
そこでヘルスケアに接続され、心拍数のデータを取るようなのですが、私は iPhone なのでデータなし。ああ、Apple Watch 羨ましい。
次に質問票に答えます。そして、iPhone を水平に保ったり、カメラに向かって目を閉じて笑ったり、iPhone持って手首を「『きらきら星』の歌みたい」(と説明がある)に回したりして完了です。
終わるとデータがどこかに送られるわけですが、自分の結果を見ることもできます。
質問票の結果では、CHADS2 と CHA2DS2-VASc と呼ばれる指標が提示されます。おかげさまで私の場合リスクは少ないようです。これだけでもやってよかった。
他の項目については特になにか診断されるわけではありませんが、どういった背景でその測定をしているのかは解説が書いてありますので、もし今後これらに似たような動作をしたときに、「あれおかしいな」と自覚したら、自分で病院に行くなど予防的な行動ができることでしょう。『きらきら星』の手の動きが関係あるとか全然知りませんでしたし(笑
こんな風に誰でも臨床研究に参加できる時代になったんですね。赤ちゃん研究員のときとか、アポをとって、その時間に赤ちゃん連れて大学に行ってとそれなりに大変な上に一度に一人しか実験できないことを考えると、アプリを作れば、一桁どころか二桁も三桁も多い被験者のデータを集められるこの手法の可能性は計り知れないものがあります。
しかも単にアンケートをとるとかいうのではなく、iPhone を振る動作のデータとか apple watch に溜まったバイオデータとか身体的測定値を取れるのですから。
これからしばらくは、こうやってスマホでビックデータが取れる研究が盛んに行われるようになるのではないでしょうか。それこそ学生の卒論でも行われるかもしれません。