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Bunjiさん のコメント

いつもありがとうございます。
先日、台湾の安倍元総理に手を合わせてまいりました。安倍元総理の想い、台湾の方々の本来日本人が持っているはずの人間味を強く感じ、一方で、今の日本を恥ずかしく思った次第です。
今回のメルマガを読んでいて途中で涙が出てしまいました。これからもよろしくお願いします。
No.5
17ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
【政局メルマガ(84)】 「自分の無力を恥じ、皆様に謝罪します」 「国会にも少しだけサムライがいた」  金曜日にLGBT法案が可決・成立した事を受けて、皆さんにメルマガを書かなければならないと思って、金曜日午後から何度もパソコンに向かいましたが全く筆が進みません。  私は毎週毎月大量の文字を書きますが、書く事が決まれば一気に書き進めるタイプで「筆が進まない」という事はあまりありません。  しかしLGBT法の成立については、お伝えしなければならない事は極めてシンプルなのに、なぜか言葉が全然出てこないのです。  いつもと違うパソコンを使ってみたり、喫茶店に行ってみたりしましたが、いくら環境を変えても脳内から文字が出てこない。今書いているこの文章も、乾いた雑巾を絞るようにして書いています。  そして筆が止まってしまって呆然として空を見上げると必ず浮かんでくるのが安倍元首相の悲しそうな笑顔です。    安倍さんに申し訳が立たない。  安倍さんが体を張って止めていた法案を結果として成立させてしまった以上、議員だろうと記者だろうと民間人だろうと、何を言っても全ては言い訳に過ぎません。  自分の無力を呪い、深い悔恨の気持ちから立ち直れずにいます。 ◯皆さんへの深い敬意と感謝  LGBT法案を巡っては、一昨年の月刊Hanadaなどでの稲田朋美批判を皮切りに、この法案の危険性と、推進グループの背後にある赤い悪意について繰り返し指摘してきました。  私は、記者というのは自分の取材と知見に基づいて事実と分析を伝え、記事に対する評価とその後の行動は読者一人一人に委ねるというのが正しいあり方だと考えています。  しかし、LGBT法案は、ひとたび成立させてしまったら、かけがえのない日本に取り返しがつかない事が起きる事と確信していたので、法案の成立をどうやったら阻止できるかという点についても、記者の範を超えて取り組みました。  私は1990年から報道に携わっていますが、政策批判ではなく法案の成立阻止の姿勢をここまで明確にしたのは33年の記者人生で初めての事です。  このメルマガでも、政治家事務所へのメッセージ送信や電話による意見伝達などを皆様に呼びかけさせていただきました。  私の呼びかけに応えて、何らかのアクションを「した」と報告して下さったメールやメッセージを数百通いただきました。中には「政治家へのメッセージなど、今まで一度もした事がないけれども、今回初めてやってみました」という方もたくさんいらっしゃいましたら。  こうした皆さんの行動力に私も本当に勇気づけられ、金曜日までは自分のできる事を考えて全力で取り組む事ができました。これも皆様のおかげです。改めまして深く感謝申し上げます。  そして皆さんの怒りが、内閣支持率の急落に直結し、岸田文雄をビビらせ、解散を阻止した。  もしここで解散を打たれて自民党がそこそこの票を獲得していたら、国民がLGBT法の内容と、岸田自民党の異常な法案審議のあり方まで追認した形になってしまっていた。  逆に、岸田に解散を踏みとどまらせた事で次の総選挙で岸田自民党にハッキリとNoを突きつけるという選択肢を維持する事ができた。  皆さんの行動は、決して無駄ではなかったのです。 ◯それでも成立してしまった  しかし、性自認差別禁止と公金搾取のシステムを書き込んだ有害な法律が成立してしまった事は厳然たる事実です。  皆さんからのたくさんの声を預かって私なりに行動してきましたが、結果として衆参の本会議で圧倒的賛成多数で可決され、成立してしまった事は痛恨の極みです。  足掛け3年かけてこの法案の問題点を訴え続けてきた私としては、自分の無力さに言葉もありません。  本会議場で欠席や退席という形で反対の意思を明確に示したのは衆参合わせて5人。 [衆] ・高鳥修一さん ・杉田水脈さん [参] ・和田政宗さん ・青山繁晴さん ・山東昭子さん  たった5人。自民党には衆議院に262人参議院に120人合わせて382人の国会議員がいますが、反対の意思表示をしたのはわずか1.3%だという事です。  保守政治家とみなして同様の行動を期待していた他の政治家に「幻滅した」という声が多くあるのは知っていますが、私は賛成した政治家を激しく批判する事は控えています。  それは今直情的な怒りを賛成した保守系議員にぶつけてしまったら、国会内の保守派の壊滅に繋がってしまうと判断しているからです。  参議院内閣委員会でのLGBT審議で、ラーム・エマニュエルアメリカ大使の内政干渉への痛烈な批判などを展開した有村治子さんも、委員会採決と本会議で賛成しました。  6/16の法案成立後有村さんが発表した文章の全文を紹介します。 ____________________________________________________________ 参議院 内閣委員会にて「LGBT理解増進法案」について、質問に立ちました。 衆議院でなされた論点との重複を避け、戦略的に練った質問を投げかける事によって、意義ある新しい答弁を引き出し、公式の議事録に残す事が、私の最大のねらいでした。 国権の最高機関である国会の議事録は、半永久的に保存され、意義ある答弁を残すことができれば、それが(歴史に埋もれず)その後も引用活用され、今後の社会秩序や法制・公的方針に影響力を持ち、後世の検証のよすがになるからです。 4月、自民党内でこのLGBT法案が改めて、本格的に審議され始めた時、《テコでも動かない大きな流れ》を直感的・確信的に察知した私は【ではどうすれば私の裁量で、日本の未来に良い影響力を行使できるか】を冷静に考え、実効力のある国会質問で勝負することが最善の道だと信じて、その可能性を探ってきました。 国会対策上、重要な法案について、党を代表するような質問機会になる場合の質問者の人選については、参議院自民党執行部において、様々な検討がなされます。 私が今回質問に立つためには、多くの方々の理解や権限、支持や党内における信用が必要であり、水面下でその協力を探り続け、やっと得た15分の質問時間でした。 事実上、党を代表して質問に立つ以上は、投票行動において【党議拘束に造反しない】という信用責任とセットになります。 ゆえ、国民的懸念や国民感情を探り、公序良俗・安全安心の実を取る答弁を引き出す役割を、質問者として担った時点で、有村の投票行動は【党議拘束に違わない】選択をする事が自ずから求められると自覚し、この時点で腹を括りました。 それゆえに前回のTwitter、Facebook(6月14日夕刻 記名入り文書)で、質問に立つ以上《相応の責任が伴う》=《党議拘束に沿った投票行動になる》事を、質問に立つ前夜に、報告させて頂いた次第です。 連日深夜2時、3時、当日朝の4時半までかかって仕上げた質問は、昨日無事本番を終え、その後実に多くの新聞、速報記事、動画にて取り上げられ、Twitterでは《有村治子》がトレンド入りするほど(賛否両論)のトピックとなり、意義ある答弁を引き出す目標は、一定程度クリアできました。 これが女性・子供の安全安心を含めた日本の価値を守りたい私が、国政の渦中に身を置き、現実的視点と複眼的思考を働かせて、真摯に考え続け導き出した、私なりの《保守政治家の使い方》です。 もとより賛否両論のご意見を頂くのは覚悟の上ですが、真心こめて言動を重ねたことに、悔いはありません。 少なからずの方々が、この《様々な制約がある中で判断が分かれる、厳しい選択》に、それでもエールを送って下さったことは、とてもとても勇気付けられましたし、責任もずしりと感じました。 心から感謝申し上げます。 もとより至りませんが、これからも日本の未来を少しでも良くするために、私なりにベストを尽くして参ります。 6月16日夕刻 謹みて 参議院議員 有村治子 ____________________________________________________________  私は国会審議の中で議事録に残る形でLGBT法案の問題点を指摘し、エマニュエル大使の内政干渉を厳しく批判するなど大切な事を発言した有村治子さんのやり方も、一つの意思表示だと思います。    今我々が有村治子さんを含む賛成した全ての政治家を激しく批判すると、この法案審議を悪用して保守派潰しに走る岸田執行部を利する事になるということだけはご理解いただきたいと思います。 ◯首尾一貫していた杉田水脈  有村治子さんは参議院の内閣委員として「委員会で発言して採決は委員会も本会議も賛成する」という苦渋の選択をしました。  これに対して衆議院の内閣委員である杉田水脈さんは、委員会の採決の際は別の議員に代わって出席してもらい、本会議も欠席しました。だから彼女は委員会でも本会議でも一度も賛成票を投じなかったのです。  徹頭徹尾筋の通った行動をした杉田水脈さんは、本当に素晴らしいと思います。  そして、その杉田水脈さんには、執行部からの冷たい仕打ちが待っています。これについては別途ご報告します。 ◯賛成した人を責めるより、反対の意思表示をした人を絶賛しよう  和田政宗さんは退席する際に、安倍さんの葬儀の遺影と同じブルックスブラザーズの黄色いネクタイをしていました。  2015年、安倍元首相から 「仙台に素晴らしい若者がいるんだよね」と言われて初めて知ったのが、当時「次世代の党」にいた和田政宗さんでした。  「NHKのアナウンサー出身なんだけど、しっかりとした保守思想を持っていて芯がある。こういう若者には自民党に来てぬるま湯に浸かったエセ保守議員に喝を入れて欲しいよね」  この後、2年の年を経て安倍さんは和田政宗さんを自民党に迎え入れます。それ以降和田政宗さんは安倍さんの様々な闘いにピッタリと寄り添い、ブレずに保守政治家の道を邁進してきました。  だからこそ、和田政宗さんは常に卑劣な左翼のターゲットともなりました。武蔵野市の極左市長松下玲子が唐突に外国人をほぼ無条件に住民投票に参加させるトンデモ条例を通そうとした時、同志の保守系議員と反対の声をあげたのも和田政宗さんでした。  この時、和田さんが暴力的な左翼団体から執拗な攻撃を受けた様子を、私は以下の記事で詳報しました。 ◯武蔵野市"外国人参政条例"問題と暴力集団【山口敬之の深堀世界の真相 No63】 - WiLL Online(ウィルオンライン) https://web-willmagazine.com/politics/zK1P4  こんな、体を張って左翼と闘い、日本の伝統文化を守ってきた和田政宗さんに対して、政治の師との約束を守るために本会議を退席した事を理由として処分を下そうとしている岸田政権にこそ、正義の鉄槌が下されるべきだと思っています。  自民党の政治家は今回の問題で、7種類に分かれました。 (1)LGBT法成立を指示した岸田文雄 (2)差別禁止を自民党案に盛り込んだ稲田朋美 (3)岸田の指示に唯々諾々と従って法案を成立させた古屋圭司、新藤義孝ら (4)深く考えずに賛成した議員 (5)本当は反対だけれども、政治生命を賭けるほどの法案ではないと考えて賛成した議員 (6)日本を破壊する危険な法案だから悩み抜いたが、やむなく賛成という苦渋の選択をした議員 (7)本会議を欠席や退席して反対の意思表示を投票行動に表した勇気ある5人(高鳥修一、杉田水脈、和田政宗、青山繁晴、山東昭子)  私は(1)〜(3)は日本破壊法の制定に加担したという意味で日本人の敵だと思います。  そして(4)も問題の本質がわからない鈍い人間で、政治家として支持出来ません。    その一方で(7)の5人の苦悩と決断を思うと、涙を禁じ得ません。こうした政治家がいる限り、日本も捨てたものではないとすら思えます。  難しいのは、(5)(6)の議員達です。反対の意思表示をしなかった事は「残念」ではありますが、この人達は今回の事で、(1)〜(4)の連中と比較すればまともな保守政治家だと判明したという言い方も出来ます。  (7)のように、職を賭して反対するという「ホームラン」を打たなかったからといって、(5)(6)の議員を全否定しないで欲しいというのが、私の思いです。  (5)(6)の議員が反省の気持ちも込めて法案の修正や廃案に動くよう働きかけていくのも大切な事だと思います。  問題は、(7)5人のサムライ達の今後です。これについては別途じっくりと報告します。 (続く)
山口敬之メルマガ
山口敬之によるメールマガジンです。