岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/04/05
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2017/03/19配信「萌えキャラは正しい宣言、湯浅の新作デビルマン、西洋哲学と東洋哲学」の内容をご紹介します。
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2017/03/19の内容一覧
- オープニング
- ラーメン二郎のツイート騒動
- 『シン・ゴジラ』、海外で大コケ
- 庵野秀明は宮崎駿でなく押井守の弟子
- 湯浅監督の新作『デビルマン』
- 萌えキャラは正しい宣言
- 「あの戦争を忘れてはいけない」プレッシャー
- 哲学ってなんだろう?
- 西洋編 第1ラウンド「真理とは何か?」
- デカルト、カント、ヘーゲル―――西洋哲学の黄金時代
- 西洋哲学はオワコン
- スーパー超人ソクラテスの弟子プラトン
- 1冊の哲学書が国をひっくり返した
- アダム・スミスの「神の見えざる手」からマルクスの「共産主義」まで
- 東洋哲学と西洋哲学は何が違う?
- ブッダが教団を作るなと言った理由
- なぜ哲学が必要なのか?
哲学ってなんだろう?
今回取り上げる『史上最強の哲学入門』。飲茶(やむちゃ)という人が書いた本ですね。
哲学入門書っていうのは、この世に山ほどある。というより、はっきり言って、哲学書1に対して入門書1万という関係なんですよね。この世界で哲学書を必要としている人はあんまりいなくて、哲学入門書を必要としている人がほとんどです。そんなジャンル、他にないでしょ? 映画入門書の方が映画より多い世界なんてないんですよ。音楽入門書の方が音楽より多い世界なんてないんですよ。同人誌入門書の方が同時誌より多いなんてありえない。ところが、こと哲学に至っては、入門書の方が圧倒的に多いんです。
これはなぜかっていうと、哲学というものについて、みんな「知りたいな」と思っているけど、「理解する」というところまではなかなか行かないから。本来、哲学は悩みの役に立つんだけど、役に立つほど使いこなすには勉強することが多すぎて、ほとんどの人がその領域にいっていないっていうのがポイントなんですよね。
この『史上最強の哲学入門』で、作者の飲茶さんは「これまでの哲学入門書には何が足りなかったのか? それは『グラップラー刃牙』の成分が足りなかったのだッ!」という結論に至ります。
「バキ成分」というのは何かっていうと、人気格闘漫画であるグラップラー刃牙っぽく、次から次へと哲学者を登場させて煽りを入れて紹介し、彼らが他の誰にも負けない最強の考え方=真理を競い合う、という形を取って哲学の歴史を紹介するというやり方なんですよ。
「全哲学者入場!」ということで、東京ドームの地下にあるコロシアムで、これから哲学者同士が闘うんですけども。「神殺しは生きていた! さらなる研鑽をつみ、人間狂気が甦った! 超人!! ニーチェだァー!!」とか、「近代哲学はすでに私が完成している! ヘーゲルだァー!」とか、「経験されしだい還元しまくってやる! 現象学の開祖、フッサールだァッ!」というふうに、次々と出てくる(笑)。
これを聞いてるだけでおかしいんですよ。「経験を還元しまくる」って言われてもよくわからないんだけども、煽り文句として言われると、「フッサールどんなやつだ?」とか、哲学者たちが頭の中でキャラ化してくるんですね。「神殺し超人ニーチェ」なんて言われたら、「なんか、ガンダムハンマーみたいな鉄球を持ったものすごいやつが出てくるんじゃないか?」とか考えちゃうわけですよ。
「哲学の本場は古代ギリシアにある! オレを驚かせる奴はいないのか! ヘラクレイトスだ!!」「哲学は実践で使えてナンボのモン! 超道具主義哲学! 本家プラグマティズムからデューイの登場だ!!」と、こういうやり方で哲学を紹介しているんですよ。
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