岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/08/18
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2017/07/23配信「夏休みオタク講義・今期お勧めアニメ紹介と、『カーズ3』、『ブレイキングバッド』の面白がり方」の内容をご紹介します。
岡田斗司夫アーカイブチャンネルの会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。
(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ」、「岡田斗司夫 独演・講義チャンネル」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
2017/07/23の内容一覧
- 最近の岡田斗司夫ゼミは知能指数が高い?
- 展開の速さが面白い『ナイツ&マジック』
- ハイファンタジー『メイドインアビス』に注目
- レースシーンがすごい『カーズ/クロスロード』(『カーズ3』)
- ジョン・ラセターの偉大さが、ピクサーをジブリ化する?
- 『HUNTER×HUNTER』、クラピカを主役にすると知能指数が高くなりすぎる!
- 都築響一『捨てられないTシャツ』にインスパイアされて、ハロークトゥルーのTシャツを語る
- 1974年の『宇宙戦艦ヤマト』が岡田斗司夫の人生を方向付けた
- ボストン世界SF大会の衝撃
- ニコ生が下り坂になるとしたら、どんな対策をすればいい?
- 海外のオタクに向けて、英語でニコ生にチャレンジ!
- ゴミ箱の都市伝説
- 月着陸が嘘だったという都市伝説
- 『ブレイキング・バッド』が描く、アメリカ人にとっての男らしさ
- 『ブレイキング・バッド』のスピンオフ『ベター・コール・ソール』
『ブレイキング・バッド』が描く、アメリカ人にとっての男らしさ
『ブレイキング・バッド』っていう海外ドラマを一気見したんだよ。
この間、ドイツに行ったんだけども、行くときにiPadの中にダウンロードして大量に保存して持って行ったんだけども。今、NetflixでもAmazonプライムでも、ドラマってだいたいダウンロードできるんだよ。
ブレイキング・バッドって、海外での評価はものすごく高いんだけど、日本人は案外見てないって言われてるんだよね。アメリカではもう、今コメントにも出てた通り社会現象化していて。
かなり面白いドラマだとしても70点台後半とか80点くらいしか取れない辛口な海外ドラマの評価サイトでも、5シーズンある内の第1シーズンで83点を叩き出したくらいなんだ。第2シーズンでは86点というふうに、どんどん上がって行って、第5シーズンではついに99点という前人未到の記録を出して、ギネスにも載ったという、すごい作品なんだよ。
今、質問があったんだけども、どんな話かというと、冴えない普通のアメリカの高校の化学の先生が癌を告知されて「残りの寿命が2か月くらいしかない」と言われるんだ。家族がいるのにお金も全然なくて、さらに脳性マヒの障害がある二人目の子供も生まれる。そこで、困った彼は「メス」(メタンフェタミン)と呼ばれる純度の高い麻薬を作るんだ。
ところが、高校の化学の先生なんだけど、大学にいた20代の頃は研究者としても超一流だったものだから、めちゃくちゃ純度の高いメスが作れてしまうんだよね。アルバカーキっていうアメリカのニューメキシコ州が舞台なんだけども、そこで流通しているメスの純度は最高でも60%くらいだったんだけども、そいつが作ったメスの純度は99%を超えるくらいだったんだ。
そのおかげで、すごいお金が入ってくるんだけども。でも、家族に秘密が出来てしまう。すごい家族と仲がいいんだけども、家族に秘密ができてしまう。
彼は「自分は麻薬を作るんだけど、悪人でない」というふうに思ってるんだ。だから、「人を殺したくないし、傷つけたくない」と思っている。ところが、そのせいでどんどん行動に変な矛盾が出てきてしまって、だんだんと悲劇に巻き込まれていくっていう話なんだ。
第1シーズンから第5シーズンまであって、本当に第4シーズンから第5シーズンというのは神展開の嵐でさ。僕、飛行機の中で、ずーっとそればっかり見てたし、ドイツ国内でも電車で移動している4時間くらい、iPadを持ってイヤホンつけて、ずーっとブレイキング・バッドを見ていたんだけども、めっちゃくちゃ面白いんだよな。
何が面白いのかというと……ちょっとね、ほんのちょっとだけネタバレするんだけども。
主人公のウォルター・ホワイトは、いつも「家族のためだ」「家族のためだ」と繰り返すんだ。麻薬のことを家族には秘密にしていて、「なんで話してくれないの?」とか「あなた一体何をしたの?」とか「なんでこんなお金があるの?」とか、もう、話数によっていろんな秘密がバレそうになるんだけど。
彼にはスカイラーっていうすごい怖い嫁さんがいるんだよ。この嫁さんが、あまりに怖いもんだから、アメリカでは「スカイラーを殺せ!サイト」とか、スカイラー役をやった役者さんに対してツイッターで暗殺通知が来たくらい嫌われてたんだけども。
そんな、怖い嫁さんなんだけども、その人もドラマを見ていたらわかるんだけども、旦那さんを愛するがあまり、家族を心配するがあまり、すごい口調がキツくなってくるんだよね。
……だったとしても、いくら「嫁さんがキツい国」でお馴染みのアメリカ人といえども耐えられないということで、もうガンガンクレームが来るようになっちゃったんだけど(笑)。
ウォルターは、ずーっと「これは家族のためなんだ! わかってくれ!」って言いながら、秘密にし続ける。でも、彼のやったことのおかげで、親戚を含めて家族が段々崩壊していって、2度と戻らなくなっていくというのを延々と描くんだよ。
ところが、最終回では、妻と最後の会話をするシーンで「でも、私のやったことはすべて……」というふうに、いつもの感じで言いかけるんだけど。妻の方が、そこでせき止めて「わかってる。あなたの言うことはいつも一緒よ! どうせ「家族のため」と言うんでしょ!」って、これまでもう本当に100回くらい繰り返されたことをやるんだけども。そこで、主人公ウォルターは「……そうじゃない。「自分のため」だ。」って答えるんだよね。
「なんでこんな犯罪で稼いだかと言うと、正直、楽しかったし、自分にはこれが向いていると思った」って言うんだ。
でも、これは本当のことじゃないんだよね。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
アーカイブサイトへのアクセス方法
限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。