岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/08/07

おはよう! 岡田斗司夫です。

今回は、2017/07/30配信「オタクな質問も恋愛相談も、社会批判もビジネス相談も、岡田斗司夫が一刀両断!何でも答えます!」の内容をご紹介します。
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2017/07/30の内容一覧

『メイドインアビス』が面白い

 あとは、『メイドインアビス』だよね。先週もちょっと話したけど、結局、5巻まで出ている単行本をKindleですべて買って読んだんだけども。いやあ、面白いね。もう、めちゃくちゃ面白い。
 こういう言い方はすごく語弊があるんだけども、『進撃の巨人』もそうなんだけど、最近の作者は頭が良くなってるよね(笑)。
 昔は、ああいう漫画の作者って、もうちょっと手が読めたというか、「この後、こうなるんだろうな」みたいにわりと展開が先読みできたんだけど。最近の作者は、そこら辺がすごくうまいよね。
 ネットで「メイドインアビス」で検索したら、第1話から7話までの話と、5巻から先の話がすぐ読めるようになってるんだよ。単行本で5巻まで読めるし、その続きもネット上で無料で読めるから、今、5巻まで一気に単行本を買っちゃって読むのお得だと思うね。
 僕は、もう最近は、家に紙の本を置く場所がなくなってきたんでKindleで買ったんだけど。

「6巻が出たからその先も読める」(コメント)

 ああ、もう6巻が出たのか。でも、俺は6巻の分は読んじゃったから、慌てて買わなくてもいいんだけど。

 このマンガ、絵柄で拒否反応が出る人が多いんだけども、むしろこれがマンガっぽくなくていいんだよね。
 先週話したように、アニメ版のメイドインアビスには、他の日本のアニメにもよくある「背景はリアルなんだけども、手前のキャラクターはデフォルメされていて、書き込みの密度が違う」という問題があるんだけど。この原作のマンガ版は、もともと作者がイラストレーターということもあって、全部で一つの世界観のように繋がってるんだよね。だから、もう本当に、1コマ1コマが1枚のイラストっぽくて、完成度が高いんだ。
 確かに、登場キャラクターが「幼児キャラ」っていう部分は、気になるは気になるんだけど。でも、あれくらいのキャラでないと、ちょっと内容的にキツいところがあるんだよね。
 キャラクターを幼く描く理由というのは……もちろん「そういう読者を狙っているから」とか、「作者の趣味」というのもあるかもしれないんだけど。どちらかというと、日本のマンガやアニメにおける幼いキャラクターっていうのは「これは「寓話」として見てください」という、ズラしの1つみたいなもんだと思うんだよな。
 人形浄瑠璃をなぜ人形を使って演るかというと、「人形の無表情さが、よけい切なさを誘うから」なんだよね。それと同じ感じで「ロリキャラでやるからこそ、あれだけキツい話も、かなりデオドランドされる」ってところがあると思う。なんか、「エグい話をサンリオキャラクターでやる」と言うか、「ちょっと人形っぽくやると、なんとか見れるようになる」と言うか、そういう機能もあるんだよな。

「まどマギと同じか?」(コメント)

 『まどマギ』の場合は、まだ「萌えキャラ」の範疇なんだけども、メイドインアビスは萌えキャラのレベルからやや突き抜けてしまっていて、どちらかというと「より深刻な話を見るためのツール」になっているんだよね。萌えキャラよりも「シルバニアファミリー」の方に近いかもしれないと思うくらい(笑)。
 アニメの方では、今はまだ原作の1巻から2巻の最初辺りの話を放送しているんだと思うけど、まあここから先、3巻4巻の話に入るとすげえことになっていくので、ぜひ見てください。

 さっき話した最近の作者が頭が良い理由というのは、若くて優秀な人材が漫画やアニメ業界に流れこんでいるからだと思うんだよ。
 ということはね、ひょっとしたら、これまで業界に流れていた才能って……もっとはっきり言うと「今の30代後半から40代の世代って「ハズレ」なんじゃねえか?」っていうのが、今日いきなり思いついた仮説なんだけども(笑)。

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