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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「男らしさって何ですか?」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「男らしさって何ですか?」

2017-11-22 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/11/22

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2017/11/05配信「ブレラン2049究極の謎解きスペシャル!!」の内容をご紹介します。
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    2017/11/05の内容一覧

    Q:男らしさって何ですか?

     動画のアーカイブを過去のものから見返していて、気がついたのですが、岡田さんは、男らしさを語る際、いつもより感情的になっているように思いました。
     岡田さんの中では、男らしさという概念は特別なものと見受けられるのですが、これはどのような作品や体験の影響によるものか、教えてもらえないでしょうか?

     まあ、梶原一騎チルドレンだからね(笑)。
     さっき、「ただ楽して生きようとしていると外道になっちゃう」って言ったじゃん? つまり、人間というのは、「人間らしく生きたい」とか、「人間は、こんなことしていいのか? 悪いのか?」みたいな、ほんのちょっと負荷みたいなものを、自分にかけないとなれない。そうでなかったら、どんどんだらしなくなっていくというのが、僕の基本的な考え方なんだよ。
     なので、自分自身に対して、ちょっとした負荷みたいなものをかけなきゃいけない。「俺はエリートだから」でもいいし、「うちは貴族だから」でもいいし、「私は美人だから」でも、なんでもいいんだけど。そういった適度な負荷を掛けてはじめて、人間というのはシャンと背筋が伸びるもんだと思うんだ。

     こういう、自分を奮い立たせるために掛ける負荷として、最も使い勝手が良くて、効率的なのが「男だから」っていう考え方だと俺は思っているんだよね。もちろん、女の人の場合だと違うと思うんだけど、男の場合は「俺は男だから」というのが、単純で効果的で作動効率がいいと思ってるんだ。
     というのも、男というのは、実は単体では必要のない生き物なわけじゃん? なんせ、他との競争に絶えずさらされているわけだし。そんな中で、「俺は男だから」と言うためには、他の男よりも、あるいは、少なくとも「それを言う前の自分」よりも、ほんのちょっとでも前に出ないといけない。
     つまり、「俺は男だから」と言う1秒前の自分よりも、ほんのちょっとでも背筋が伸びていたら、それが男だということなんだよな。

     男というのは、こういう悲しい生き物だから、周りから、もしくは自己評価の中でもいいんだけど、「さすが!」って言われないと、息苦しくてしょうがなくなっちゃうんだよな。
     息苦しくなるとどうなるのかというと、逃避行動に走るんだけど。この男からの逃避行動というのは、実は、たいして効果がないというか、やればやるほど効果が薄くなってきちゃって、コストが上がってしまう。この辺の悲しさがあるんだよね。
     逃避行動を取るだけで解決するのなら、俺も別に「男らしく」なんてこともあんまり言わないんだけども。その逃避行動を取ることによって、後でそこからリカバーすることが余計にシンドくなる場合が多い。いわゆる「ここで手を抜くとかえって非効率的」みたいなもんかな。
     なので、どんなダメなやつでも、「率先して汚れ仕事を引き受ける」とか、「力がないのに意味もなく力仕事を引き受ける」とかをしないと、自我が保ちにくいんだ。

     だけど、この場合、比較するべき対象には気をつけないといけない。「他の男に比べて男らしい」とか、「女に比べて男らしい」とかじゃなくて、「それを言い出す前の自分に比べて男らしい」っていうことを意識しないとダメなんだ。
     そうやって自分自身との戦いにしないと、男らしさの追求は、どんどん「ホストの売り上げ合戦」みたいになっちゃうんだよね。

     ホストという人たちが、なんであんなにエグい方法で女から金を奪えるのかっていうと、男同士で男らしさの比べ合いをしているからなんだ。
     彼らにとっての「男らしい」っていうのは何かというと、「何人の女を泣かせて、金をかっぱらおうが、他の男よりも数字を上げること」なんだ。ホストっていうのは、そういう戦をしている。男らしいことに、血道を掛けているからこそ、エグいことができるわけだ。
     彼らが稼いだ金で車や時計を買ったりとか、世にもしょーもないことに金を使えるのはなぜかというと、男らしい競争を他者としてるからなんだよね。それと同じように、男らしい競争を他者とやろうとすると、世にもくだらない結論になっちゃう。
     だから、比べるべきはあくまでも「以前の自分」にしなきゃダメ。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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