岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/11/21
おはよう! 岡田斗司夫です。
今回は、2016/02/28配信「夢と希望の一般放送枠~棚卸Q&Aいままでのを全部答えるぞSP」の内容をご紹介します。
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2016/02/28の内容一覧
- 今回のお題と肋骨折った話
- 実銃を撃ったという経験で語れるもの
- ネット放送の面白みに気付いた北野武
- 言論スターの募集はどこで?
- 声優になりたい友人の「本気度」を測るには
- 役者・タレント・芸能人は別の人種だ
- 芸能人の「カタギじゃない」価値観
- しつこい男はなぜしつこいと言われるのか
- 屍姦と近親姦、理屈で考えたら違法ではない
- 黒板を写メで保存するのはダメ?
- 『まどマギ』最高という友達をギャフンと言わせたい
- 限定放送告知
- いずれテレビから女の子が出てくるようになる
- テレビの視聴率は不動産の価格みたいなもの
- 楽しみがニコ生ゼミしかない虚しさをどうすれば
- NHKに受信料払いたくない
- 2025年の日本/喋るクズはなぜモテる?
- 岡田斗司夫を説明する
- 質疑応答/『ガルパン』と宮崎駿/冨樫先生/遊具訴訟/人生の体感時間/映画を劇場で見ないこと/マンガは読書ではない?
- 次回告知/ゲスト:山田玲司先生
黒板を写メで保存するのはダメ?
「もし岡田さんが高校教師で、担当してる生徒から、なぜ黒板に書いてあるものを写メで保存してはいけないの、と聞かれたらどう言いくるめますか」
ああ、黒板に書いてあるものを写メで保存してはいけない理由ですか。
そういう個別の、OKとかダメってぼく言わないと思います。ダメだからダメって答えると思います。もしダメにする場合は。
もちろん書いたほうが覚えるとか、もしくは写メのほうが合理的とか、いろんな考え方あるでしょうけど、僕が高校教師でクラスっていうものを持ってるんだとしたら、まず統一ルールとして、この学校このクラスの中でカメラ機能とか携帯っていうのを使えるのかどうかっていうのを大枠として決めますね。
使うと決めちゃったんなら、黒板を写メで写してもOKにするけど、僕がもし高校の先生やるんだったら、100%、教室の中で携帯やスマホを操作するのは禁止にすると思います。それに関してなんでかって言われたら、なんでかを説明する必要はない、それが学校という場所であって、それが嫌だったら僕の授業に出なければいいよというふうに、話すと思います。
そういうふうに、なにかすべてに理由があると、学校に演劇性が持ち込まれない。先生と生徒の関係っていうのは、先生だからえらいんです、先生だからいうことを聞きなさいっていう、ある種圧迫的な関係があってこその教育効果だと僕は思ってるんで。
大学とかからは別なんですよ。でも高校とか中学、小学校までは、先生がえらいという前提にたたないと教室ていうのが成立しないと思うんで。
「さっきの話とぜんぜんちがう」(コメント)
うん、さっきの話の尊厳死とか屍姦の話っていうのは、社会の話であって、次は有限な人数のクラスの話なんですね。だからまったく違います。
その演劇性の中で持たれてる嘘の先生への反発と、嘘の先生への尊敬っていうのが、あるのが僕の理想ですね。それはなんか、先生だからえらいっていうのを、生徒には建前として言って欲しいし、先生だからあんなのはくだらないっていうのは、生徒の浅はかな本音として持ってもらうことが、なんとかクラスを運営する上での最低条件だと思うんですけど。
そうでなければ、ただ単に予備校とかネットクラスになっちゃうと思うんですね。ちょっと合理主義っぽいことをいう人たちが、黒板は写メで取れば十分とか、学校の先生はこういうふうに教えればいいというのはちょい浅いと思いますね。
僕はホリエモンの「寿司の握り方は寿司スクールで教えればいい」、「修行は無駄だ」というのは、これには100%賛成するんです。
っていうのは、寿司スクールに行くようなやつが、世界で寿司の基準っていうのを上げて、そんなかでホントの寿司食いたいような、しょせんは寿司を食う人口の1%くらいの人はいくらでも修行した寿司を食えばいいのであって、まず必要なのは寿司というのに対する、文化に触ることができるように寿司職人を大量に養成することが必要だというふうに僕は考えてるんで、寿司スクールはありです。
ただ、中学校・高校の教育現場。まあ小学校でも、そこには演劇性がないと教育というもの自体ができない。っていうのは寿司と違って、お客さんがいてお客さんが得ているのは、寿司を食べるという文化的行為であり、寿司を食べるという満足感である、というウィンウィンの、いわゆるお互い消費者と提供者であるという関係でなくて、学校の先生っていうのは、小中高においては、もうちょっと政治的な場であり、文化的な場であると、まだ僕は幻想を持ってるんですね。
そういう演劇性がないと、ちょっとしんどい。
学校の目的はぜんぶの子供たちに、問答無用の教育を与えることだと思います。
それは学校に行きたいからではなくて、学校に行きたい子供も、学校に行きたくない子供も、問答無用に教育を与えることが国力を上げるポイントだと思うんですね。そこで生徒の自主性とかを認めてはいけない。生徒の自主性っていうのは、大学から認めるべき。
それまではその先生の有能さ、無能さに関係なく、先生は演劇的な意味で絶対君主の座にあったほうがいいと思うんですね。演劇的な意味でですよ。なので、その先生が無能で生徒に優しいという演技をしたければ、無能で生徒に優しい先生もオッケーだし、その先生が能力主義でできるやつばっかり贔屓するっていう先生をやりたければ、そういう先生もアリだと思う。
(続きはアーカイブサイトでご覧ください)
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