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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「宇宙旅客船「スペースシップ2」は60年前に実現できているはずだった!」

2018-12-24 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/12/24

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/12/16配信「【アポロ月着陸50周年記念】ロケット開発の歴史は、堀越二郎のゼロ戦から始まった!」の内容をご紹介します。
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    2018/12/16の内容一覧


    ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅客船「スペースシップ2」

     今週のニュースとして「12月13日木曜日、ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅客船「スペースシップ2」が、高度82kmに到達した」と伝えられました。
     来年より、1人2800万円を支払うことで宇宙飛行を開始するとのことで、すでに予約済みの人が600人いるそうです。
     これが、スペースシップ2なんですけど。
    (パネルを見せる)
     スペースシップ2というのは、この真中の部分なんです。この大きい飛行機みたいなやつが母船であって、高度1万3000mまで上昇した後、宇宙船を切り離すと、宇宙船のエンジンがボーンと点火して、そのまんまマッハ2.9のスピードで高度8万2000mまで上がるそうです。

     一部のネットニュースでは「高度が100km以上じゃないと宇宙とは言えない」とか、「高度80km以上が宇宙だ」とか、いろんな説が乱れ飛んでるんですけども。
     大丈夫です、高度80kmから宇宙です。

     この「高度100kmが宇宙」っていうのは何かというと。「カルマンライン」と呼ばれているものがあるんです。
     カリフォルニアに、NASAのジェット推進研究所というところがあるんですね。ボイジャーとかを開発して運用しているところです。
     そのジェット推進研究所の初代の所長のセオドア・カルマンというおじさんが「X-15」という実験機……これについては、また後で話しますけど。そのX-15が、高度100km以上に到達した時、まったく翼が効かなくなったと。「ということは、まったく空気がない宇宙空間だ」ということで、このカルマンおじさんが「高度100kmを宇宙とする」と言ったんですね。
     本当にそれだけの話だったんですよ。

     ところが、後の空軍のレポートによると「高度80kmの地点から、もう舵が効かなくなっている。つまり、事実上、空気がまったくなくなっている」と。
     なので、ジェット推進研究所のあるNASAは、相変わらず高度100km説を取ってたんですけども、「高度80kmが宇宙だ」というのが空軍説となっているんですね。
     さらに最近の研究では、人工衛星を打ち上げる時の最低の軌道……「遠日点」と言うのかな? まあ、地球に近いんですから「近地点」ですかね? 地球に一番近づく軌道として高度80km近辺ならば、あまり空気の影響を受けず、軌道がズレないということがわかってます。なので、人工衛星打ち上げ業界でも、今の所「高度80kmから宇宙である」と定義しています。
     このデータを受けて、今、スミソニアン協会が提案を出していて、「宇宙の定義について空軍とNASAとで揉めているけど、カルマンラインを修正して、空軍の言っている限界値の高度80kmにしましょう」と、来年あたり決まりそうです。

     しかし、ヴァージン・ギャラクティック航空が運用しているこのスペースシップ2のシステムは、実は60年前に実現するはずだったんですよ。
     60年前の時点で、これと本当にそっくりのシステムが動いていました。それが、これです。
    (パネルを見せる)
     「B-52戦略爆撃機」の下についてる黒いヤツ。X-15という機体なんですけど。これは、1959年9月17日の写真です。かなり昔ですね。僕が生まれた1年後です。
     このX-15をぶら下げてる巨大な飛行機は、戦略爆撃機のB-52。『博士の異常な愛情』という映画の中に出てくる機体ですね。吊り下げられてるのが宇宙船がX-15です。
     今、「宇宙船」と言いましたけど、そうなんですよ。このX-15は、タッチの差で「人類初の宇宙船」という名誉をソ連のボストークに取られてしまった大変不幸な宇宙船であります。

     このX-15のシステムというのは、ヴァージン・ギャラクティックのスペースシップ2とまったく同じなんですよ。高度1万3000mで切り離しているところも同じです。
     スペースシップ2はマッハ2.9を出しましたけども、X-15は、それどころかマッハ6.4まで出て、たった90秒で高度108kmに到達するんです。ヴァージン・ギャラクティック社のスペースシップ2よりも、はるかに性能が良かったわけです。
     僅か90秒で高度108kmということは、カルマンラインのNASA説に照らし合わせても、十分に宇宙だと認める高度まで到達することができたわけです。

     実は、このX-15による宇宙飛行というのは、ガガーリンの人類初の宇宙飛行の1年前の時点で、すでに宇宙と呼べる最低高度である80kmの半分の、40kmくらい辺りまで到達していたんですよね。
     なので、このままどんどんテストを続けていれば、絶対にガガーリンよりも先に宇宙に行けたんです。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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