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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『アナ雪』解説:吹替版の主題歌「Let It Go ~ありのままで~」はもはや替え歌」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『アナ雪』解説:吹替版の主題歌「Let It Go ~ありのままで~」はもはや替え歌」

2019-02-13 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/02/13

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/01/27配信「『アナと雪の女王』“Let It Go”の意味から見えるヒットの秘密」の内容をご紹介します。
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    2019/01/27の内容一覧


    「Let It Go」は吹き替えでなく替え歌

     『アナ雪』は絶賛と全否定の両方の感想があるんですけども、実は、このどちらも、割とピントがズレてるんですよ。
     まず、絶賛される理由というのは「歌が素晴らしい」ということなんですけど、この歌というのを、大部分の人が吹き替えで聞いているんです。
     この吹き替え版の歌詞というのは、「翻訳」ではなくて、ほとんど「替え歌」なんですね。

     例えば、これが吹替版の歌詞なんですけど。
    (パネルを見せる)
     吹替版では『ありのままで』というタイトルで、かなりポジティブな感じで、松たか子さんが歌ってます。
     「ありのままの姿見せるのよ。ありのままの自分になるの。何も怖くない。風よ吹け。少しも寒くないわ」とか「悩んでたことがうそみたいね。だってもう自由よ。なんでもできる」とか。
     こんなふうに歌ってるから、わりとポジティブな内容に聞こえるんですよ。これはだいぶ違うんです。
     ラストなんか、超ポジティブです。「これでいいの。自分を好きになって。これでいいの。自分信じて。光浴びながら歩き出そう。少しも寒くないわ」と。
     実際、このポジティブさがウケたんですけど。

     じゃあ、原語ではどうなのかというと。こちらもまた長いフリップなんですけど。
    (パネルを見せる)
     英語の歌詞を見ると全然違うんですね。
     というのも、日本語というのは、メロディの音符1つにつき1音ずつ、つまり日本語の文字1つずつしか乗せられないんですけど、英語というのは音符1つにつき1つの音節、1シラブルを乗せることができる。
     サビの「レリゴー、レリゴー」という部分についても、英語版では音符3つに対して「Let」 「it」 「go」と、3つの単語を入れれるんですけど、日本語では「あ」「り」「の」、「ま」「ま」「の」としか入れられないんですね。
     だから、英語版ではかなりいろんなことを言っている歌詞も、日本語の吹き替えで同じような歌にする場合には、かなり縮めなきゃいけないんです。

     まあ、そんな事情をあったとしても……例えば、僕がやっぱり一番気になるのが「Let it go」の訳なんですね。
     「ありのままで」と訳しているんですけど、本来「Let it go」というのは「もうどうなってもいい。本当にどうでもいい」っていう意味なんですね。「もう元には戻らない」とか、そういう意味に近い。
     日本語版の翻訳も、日本でヒットした秘密の1つだし、英語版のもともとの歌詞というのもヒットした秘密なんですけど。

     これを念頭に、僕がもう本当に大名作だと思う歌のシーンを冒頭からワンシーンずつ見ていきましょう。

     では、一番最初です。
    (パネルを見せる)
     雪山のロングショットで、雪の女王となる「エルサ」が、1人で雪山を登っています。そんな彼女のもとに、カメラがどんどん寄っていきます。
     英語の歌詞では「The snow glows white on the mountain tonight Not a footprint to be seen.(今夜の山は雪が白く輝いて、足跡はまったく見えない)」と歌ってるんですね。
     これが松たか子の吹替版では「降り始めた雪は 足跡消して」となっている。意味としては、ほぼ同じです。

     この時、エルサは雪山の中をトボトボとマントを引きずりながら歩いている中、振り返って「自分の足跡が残らない」と言ってるんですけど。
     「足跡が雪に消えていく」というのは、「彼女が人間世界で生きていた、これまでの痕跡が消えていく」ということのメタファーなんですね。
     「一生懸命、良い女王になろうとしていたんだけど、もうそれはやめて山の中に入って行く時に、自分の足跡が雪に消えて行く」というのは、「彼女の人間社会の中で持っていた立場とか責任とかが、どんどんなくなって行く」という暗示なんです。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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