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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『攻殻機動隊』解説:戦闘のプロ達のシビアな状況判断をリアルに描写」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『攻殻機動隊』解説:戦闘のプロ達のシビアな状況判断をリアルに描写」

2019-07-05 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/07/05

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2019/06/16配信「『攻殻機動隊』講座・第2話徹底解説(後半)」の内容をご紹介します。
    岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。
    サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています(2018年12月1日より新サイトに移行しURLが変更されました。これに伴い、ログイン画面も変更されています。詳しくはメール末尾の注意事項をご覧ください)
    (※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)

    2019/06/16の内容一覧


    『攻殻機動隊』エピソード2解説

    (パネルを見せる。34ページ)

     「この先の排水口で音がしたぜ」と、警備員のグループが、さっきトグサが排水口の出口にぶつかった音を聞いて、走ってきます。
     その様子を木の上からフチコマというロボットが見ています。フチコマというのは、こういうことも出来るんですね。足の先で枝を掴んで、サルみたいに木に登って、銃を構えます。
     次のコマでは「ドカドカドカ」っと音がして、地面がえぐれる。2人いるガードマンの内、1人は逃げて、もう1人はその場に突っ立ってます。
     この2人のガードマンの反応。1人目の坊主頭は、思わず突っ立ってしまった。それに対して、ヒゲの方はちょっと戦争に慣れてるんですね。素早く逃げて、「バカ、何を突っ立ってる!」と叫びます。


    警備員(坊主頭):オ、俺はもう行けねえ。あとを頼む。
    警備員(ヒゲ):何、寝ボケてやがる!


     はい、なぜ、坊主頭がこんなセリフを言うようになったのかというと、これはもう皆さんもおわかりの通りです。

     「ドカドカドカ」と描いてるんだけど、地面に弾が当たった順番は、下から上なんです。警備員のすぐ横に当たった爆発がやや小さいから、これが最後だとわかるんですね。
     これは「5発の弾を撃ったが、あえて最後の1発は外した」というデモンストレーションなんです。つまり「お前を殺そうと思えば簡単にできるけど、今はあえて外したよ?」と。
     そんなものを目の前で見せられたので、この坊主頭は、ビビったというよりは、プロとしての判断で、降参します。彼らは全員、プロなんですよ。「プロとしては、どんな仕事もやるべき」ではなくて、「ここから先は、もう自分の仕事の範囲外」というのを考えるものなんです。

     対して、もう1人のヒゲは、素早く逃げられるだけ、軍人としての能力が、坊主頭よりも高いんですね。なので「何、寝ボケてやがる!」と、つい言ってしまう。
     坊主頭の方は、軍人としてのスキルは低いんですよ。突っ立っちゃったから。でも、その代り、プロとしての判断力は、ヒゲの人よりは高いんですね。

     それがわかるのが次のページです。
    (パネルを見せる。35ページ)


    警備員(坊主頭):これは命を粗末にするなってメッセージだ。大戦はもう終わったんだ……。これ以上、殺すのはイヤだ……!
    警備員(ヒゲ):ちッ、戦争ボケかよ! 俺はそんな腰抜けじゃねーぜ!
    イシカワ:じゃあ、死にな。


     ということで、ヒゲの男は、次の瞬間に殺されます。
     ヒゲの警備員が倒れたことを確認した、草薙素子の部下であるイシカワという男が「フン」と言う。
     しかし、次のコマでは「はッ」ということで、最初にハッキングに気付いた警備員が目の前に現れます。

     この、坊主頭のガードマンは、イシカワからの「それ以上、前進したら殺し合いになるぞ?」という警告を受け入れます。
     「俺はガードマンとして雇われたんであって、最悪、殺しもあるかもわからないけど、お互い、命の取り合いなんかしてもしょうがないじゃないか。お互い、戦争で生き残ったプロの傭兵同士が戦っても意味がない」ということで、さっさと撤退することを決めます。
     しかし、ヒゲの方はヒゲの方で、なまじ、弾を避ける程度のスキルがあるばかりに、判断を間違えちゃうんですね。
     「俺はそんな腰抜けじゃねーぜ!」ということで、「まだやめない」と言った瞬間に、既に狙いを付けていたイシカワのフチコマに撃たれてしまう。
     これ、もう、絶対に死ぬような殺し方ですね。頭を狙って、胸を狙って、腰を狙う。腰は人間の身体で一番動きにくいところですから、まず狙う。次に心臓を止めて、頭を撃ち抜く。まあ、本当は頭に当てるのが一番いいんですけど。ここを狙ったら外すかもしれないから、まず腰を撃って動きを止めて、胸を撃って命を絶って、最後に脳を殺して、情報戦を動かそうとするのを止めてるわけですね。

     で、ヒゲの男の方は、判断を誤った結果、この瞬間に死んでしまった。そんな男に対して、まあ、イシカワが、ちょっとプロとしての軽蔑をしているところに、警備員の中でも一番できる男が、背後から忍び寄って来たわけです。
     ここでイシカワが「はッ」といったのは、一番出来る警備員が近付いてくるサインに気が付いたからですね。
     腕の先端部分だけが、先にイシカワの背後にあった木の枝を掴んでいる。たぶん、この警備員の左腕は、ビューンとワイヤーのように伸びるんでしょうね。

     次のページでは、壊れたトグサのフチコマが描かれています。
    (パネルを見せる。36ページ)

     つまり、ヒゲの警備員が撃たれて穴が開いて倒れるまでの間に、こちら側ではこんなことがありましたというドラマを描いてます。
     アクションシーンですから、もう全てが流れるように進んでいます。


    サイトー:少佐、トグサの野郎のびてますぜ。


     この、「トグサの野郎」という言い方ですよね(笑)、ドジ踏んで、みんなをピンチに落とし入れた後に、排水口の出口でやられちゃって、まあ気絶してますぜ、と報告します。


    草薙素子:叩き起こしてそこから離れろ!
    サイトー:外へ?
    草薙素子:バカッ、侵入すんのに決まってるだろ!


     もう、草薙素子は、ここから先、侵入することしか考えてないので、トグサの救出もそこそこに、自分達も突入を開始します。


    パズ:おい、ワイヤーかけて引きずろうぜ。その方が早い。
    サイトー:たく、人使い荒いぜ。うちの姫様はよ。


     トグサを助けに来た2人が、そんな事を言っているところに、いきなり何かが現れます。
     そして、その直後に撃たれます。


    サイト―:あれはイシカワのフチコマじゃねえか、どうなってんだ!?


     イシカワという、さっきガードマンを狙撃してた男の横に、一番出来る警備員がついていることから、「今、イシカワはこいつに操られている」というのがわかります。
     操られて、仲間を撃ってるわけですね。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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    次回配信予定
    • 2019/08/24
      岡田斗司夫プレミアムブロマガ「朝ドラ『なつぞら』完全解説〜ワンス・アポンア・タイム・イン・アニメーション」