23日に実施された英国のEU離脱を巡る国民投票が「離脱」を選択したことを受け、24日の株式相場は急落しました。今週は金融市場の混乱を受け、主要国が政策対応するとの期待が高まり、日経平均株価は5日間の続伸となりました。
先週も述べましたが、英国のEU離脱は、英国が正式に離脱を表明してから2年間を期限に脱退交渉と新協定の交渉が並行して行われます。2年間は英国に対するEU法の適用が継続され、制度的枠組みは維持される見込みです。
ただ、金融市場では、円高、株安が進み、これが実体経済、企業業績にネガティブな影響をもたらす可能性があります。混乱が拡大する局面では中央銀行によ る追加金融緩和なども実施されると考えますが、スコットランドによる英国からの独立およびEUへの復帰の動きなど欧州情勢は波乱含みです。
円高に伴う国内企業業績の減額懸念もあり、日経平均株価など株価指数は当面上値の重い展開が見込まれます。
(水島寒月)
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