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 東証2部指数が堅調に上昇しています。

 なぜ堅調に上がってきたかがネット証券などでもコメントとして出ているようですが、例えばその要因の一つは2部銘柄が1部昇格前に指数への組み入れ前に高く評価されることが考えられます。今年は東邦アセチレン(4093)が東証2部から東証1部への昇格を6月1日に果たしましたが発表の翌日に26%もの株価上昇を演じたそうです。

 昨年はアドソル日進(3837)でも東証2部から東証1部への昇格発表で株価が上昇したりしていますので、こうした昇格期待が底流にある東証2部銘柄が絶えず関心を呼ぶことは想像に難くありません。

 また、時価総額が大きなシャープ(6753)の株高も東証2部指数の上昇要因となっているようです。そういう意味では8月から東証2部の仲間入りした東芝株の行方も気になるところです。半導体事業の売却が進捗しない中で下手すると上場廃止も考えられますので先行きは不透明ですが、ウルトラCとしては累損解消のためのファイナンスが新たな応援団、国策部隊が現れ2部上場のままそれが実現するならば・・、との思惑が働きます。


 これまでは地味な印象の銘柄が集う東証2部でしたが、結構メジャーな企業の取引の場となって個人投資家の関心を呼ぶに至り、指数自体も堅調な推移が見られるという見方もできそうです。

 日銀などによる官製相場と指数に連動したパッシブ運用に対抗した中小型株銘柄を対象にした運用が関心を集めつつある中で、今後も東証2部銘柄が堅調な推移を辿ることも十分に予想されます。


 同時にRIZAP(2928)の活躍で注目される札幌アンビシャス銘柄やこのところ徐々に見直し人気が高まりつつある日創プロニティ(3440)が上場する福岡Qボード銘柄など地方のベンチャー市場にも関心が集まるというのが私からの皆様への投資のヒントです。


 大型株か中小型株かで言うとどちらかと言えば、なお東証2部、JASDAQ、マザーズなどの中小型株に関心を寄せたいところですが、大型株もその株価の位置によっては注目すべきかも知れません。


【東証1部昇格期待の東証2部、JASDAQ銘柄例】

1.アクシーズ(1381)
 JASDAQ⇒東証2部、東証1部 1年以内
 時価3210円 前6月期経常利益上方修正、今期も小幅増益見通し


2.桧家HD(1413)
 東証2部⇒東証1部 1年以内
 今期も増収増益見通し、時価2162円、PER7.9倍
 配当利回り3.23%


(炎)


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