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日本郵政(6178)の復活はあるのか
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日本郵政(6178)の復活はあるのか

2017-09-06 02:30
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     2015年11月の上場から2年を経過しつつある中で、これまで噂されてきた政府(財務大臣)の第2次放出が月内に実施されるとの話が本格的に浮上してきました。

     改めて同社の上場来の株価の推移と足下までの業績のチェックをしてみたいと思います。


    【日本郵政の基礎データ】

    1)株主数50万2426名(2017年3月末)(ANA47万3697名)

      子会社
      ゆうちょ銀行 株主数54万879名(三菱UFJFG71万2607名)
      かんぽ生命  株主数19万9963名(第一生命80万4268名)

     株主はダブっている可能性は高いですが延べでは124万名という水準。

     NTTが68万1339名 NTTドコモ25万1169名、NTTデータ7万4081名で合計100万人となりますが、これを上回るグループ株主数となっています。


    2)株主構成

     財務大臣       80.4%
     自己株         8.5%
     社員持ち株会      1.0%
     日本トラスティ信託口  0.4%
     日本マスター信託口   0.3%
     日本トラスティ信託口5 0.2%


    3)発行済み株式数45億株 自己株控除後時価総額5.64兆円


    4)今期予想経常利益     7800億円(妥当時価総額7.8兆円)
      1Q実績経常利益     2181.56億円(進捗率28%)
      アナリストコンセンサス通期8335億円(妥当時価総額8.3兆円)
      2015年3月期経常利益 1兆1158億円(目標時価総額11兆円)


    5)株価推移

     2015年11月の第一次放出株価1400円
     放出株数4.95億株 放出額6930億円

     上場日2015年11月4日
     初値1631円 (公開株価比+16.5%)
     上場後の高値1999円(2015年12月7日)(+22.6%)
     上場後の安値1170円(2016年6月20日)(高値比▲41.5%)
     安値後の高値1590円(2016年12月12日)(+35.9%)
     年初来安値 1278円(2017年4月17日)(▲19.6%) 
     時価1371円(年初来安値比+7.3%)


    6)株価評価

     今期予想EPS97.2円 同PER14.1倍 若干割安
     1Q実績BPS3274円 同PBR0.42倍 割安
     今期予想1株当たり配当金50円(中間期25円)
     同配当利回り3.65% 割安


     今期の業績は1Qまでの実績ベースで進捗率が28%と高いのでアナリストのコンセンサス予想は同社の計画を上回る見通しとなっていますが、なかなか評価は高まって来ませんでした。
     先週は8月29日の安値1337円から週末にかけ株価は上昇。高値は1373円までありました。週末には第2次放出の話が飛び出し、ややインサイダー的な株価の推移が感じられます。とは言え、まだ第1次放出時の株価を下回っていますので、政府は放出によって復興財源の確保を図りたい筈ですので株高賛成だろうと見られます。

     北朝鮮問題がなければ本来は戻り相場の筈。全体相場が落ち着けば高配当利回りの同社株も戻ってくると考えられます。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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