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 先日、お客様の相談をお伺いしながら、

はたして、自分がどのような方法(手順)でお客様の家計を改善させようとしているのか?

をもう一度改めて考えてみました。


1.バランスシート、損益計算書を作成する

 まずは、お客様のバランスシート(貸借対照表)の作成と損益計算書の作成に必要な情報を収集して整理します。

 バランシートとは、資産と負債なので

【資産】
 金融資産
 不動産
 保険
 その他資産

【負債】
 住宅ローン
 その他負債

等を整理します。

 損益計算書は、その年度の収支なので

【収入】
 給与所得
 事業所得
 不動産所得
 その他収入

【支出】
 生活費
 住宅関連費
 その他支払い
 教育費など
 税金、社会保険料

を整理します。


2.バランシート、損益計算書の大きな数字に着目する

 何か物事を変えようとしたときに、どこを変化させると全体でのインパクトが大きいのかを考えます。

 家計の改善の場合、バランスシート、損益計算書の中で数字が大きいところということになります。

 バランスシートの場合には

主に
 金融資産
 不動産
 住宅ローン

あたりになる事が多いです。

 損益計算書の場合には
 給与所得
 生活費
 教育費
 保険支出

あたりになります。


3.自分で変えられる要素か?

 その後、その項目が

・自分で決めれば変えられる変数か?
・自分だけでは変えられない数字か?

を考えます。

・自分で決めれば変えられる変数

には、

金融資産、不動産、住宅ローン(金利)、生活費、教育費、保険支出

・自分だけでは変えられない数字

は、

 給与所得、住宅ローン(元本部分)、税金、社会保険料

などになります。

 これに、自分自身での固有の制約が入ります。
(絶対に○○はしたくない!など)


4.簡単に変えられるか?

 最後に、簡単に変えられる数字かどうかを検討します。

 保険の解約や住宅ローン金利の見直しなどは、一度窓口に行けばできる比較的簡単な作業です。

 一方で、生活費を削減したり、給与所得を向上させるなどは地味な取り組みが不可欠で、すぐに効果が出るものではありません。


【結論】


 結論として、家計を改善させるためには

1)バランスシート、損益計算上で大きな数字をもち、今すぐに自分で簡単に
  変えられるものから手を付け

2)その他、インパクトは小さいけれども、今すぐに自分で変えられるもの

3)バランスシート、損益計算上で大きな数字をもち、今すぐには自分で変えられないが、中長期的に取り組む必要があるもの

 の順番で手を付けて行くことをアドバイスします。


 私の場合には、個人の家計に関するコンサルティングが中心ですので、このような内容になりますが、概ね、企業のコンサルティングであっても同じような思考プロセスを踏んでいるのではないかと思います。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


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