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今週(5月21~25日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で479円57銭下落し(率にして2.1%の下落)、2万2450円79銭で取引を終えました。実に、9週ぶりの下落です。
週初の21日(月)は、ドル円相場が約4カ月ぶりの円安・ドル高水準となるなか、日経平均株価は3日続伸し、およそ3カ月半ぶりに2万3000円台を回復しました。しかし、22日(火)以降は、6月12日に予定された米朝首脳会談の開催が危ぶまれたほか、国内政治を巡る不透明感の高まりなどから、3日続落。トランプ米政権が自動車関税引き上げの検討に入ると発表したことも嫌気されました。
米朝首脳会談は結局中止となりましたが、北朝鮮が軍事的な挑発行動をとらなければ、株式市場の警戒感も徐々に薄らぐものとみられます。
国内主要企業の決算発表も一巡し、手掛かり材料も乏しくなりましたが、米国の長期金利が再び騰勢を強め、日米の金利差が拡大するようであれば、ドル円相場も円安に傾くものと予想します。
これらを支えに、国内株式相場は底堅い展開になるものと見込まれます。
(水島寒月)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)