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今週(5月28日~6月1日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で279円44銭下落し(率にして1.2%の下落)、2万2171円35銭で取引を終えました。2週連続の下落です。
週初は、一旦中止が決まった米朝首脳会談の開催へ向けて調整が始まるなど、地政学リスクの後退を好感し、日経平均株価は小幅続伸して始まりました。
しかし、イタリアやスペインの政局混迷、財政不安の高まりなどを背景に、円高が進行。30日(水)には前日比339円91銭安となり、一時2万2000円を割り込みました。
31日(木)はイタリアへの警戒感がやや和らぎ、3日ぶりに反発しましたが、1日(金)は米国の5月の雇用統計の発表を控え、利益確定の売りに押されました。
米国を巡る通商問題、南欧の政局混迷など、足元は懸念材料が目白押しです。
ただ、国内主要企業の今期の業績見通しは、企業が相当に保守的である半面、アナリスト予想はさほど悪くはありません。今期も最高益の更新が続く予想です。今夜の米国の雇用統計が改善を示すようであれば、再び円安が進むとみられます。
業績の上方修正期待から、株式相場は徐々に上昇基調を回復するとみられます。
(水島寒月)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)