停滞局面下の株式相場にあっていくつかの活躍銘柄が堅調な値動きを辿っています。
JALCOホールディングス(6625)はその一つかも知れません。
同社の直近の高値は8月22日につけた289円で時価230円はその高値から20%下落していますが、7月の安値143円からは60%上昇した水準です。
同社の前期の経常利益は35百万円で1億円を下回った水準でしたが、今期は4億円余りに急増するとの見通しを示したことで一気に評価が高まってきたのです。しかも中期的にはP店向けのコンサル業などで収益が急向上するとの見通しを示しており、そうした成長期待がここでの評価の高まりにつながっていると考えられます。
同社社長の田辺氏は野村証券OBでもあり、金融のプロである点も特徴的。
縮小傾向にあると言われるP店業界が生き残りをかけ、資産の有効活用を同社に託す展開が同社の不動産事業の成長を後押しするとの社長の経営戦略がここでの評価につながってきたと言えます(実際には業績の変化とIRへの注力があったと筆者は見ています)。
全体相場が停滞すればするほどこうした事例が他にも出てきそうな気がしますが、これに続く経常利益1億円以下の銘柄に活路を見出すことにはそれこそいつになったら評価が高まるのか読めない中での我慢が求められます。
それでも何らかの仕掛けが大口投資家への第三者割当増資などを皮切りにして始まるのであれば、それは良い変化のシグナルと言えます。
いつまでも経常利益1億円以下に留まる企業には魅力がないのでその分株価は見向きもされない状態が続く。ところが、資本参加した投資家とのコラボレーションによって新たなビジネスが付加されて収益が数億円上乗せされると時価総額は大きく跳ね上がることになる。
投資家にとっても企業にとってもマイナスではないので不特定多数の投資家も追随していくことになり、中長期的な株高につながる。
こうしたやや楽観的な視点で皆さんも前向きに該当銘柄を選定されてみてはいかがでしょうか。
【経常利益1億円以下の黒字で業績低迷する時価総額50億円以下の銘柄群】
1.ベルグアース(1383)
時価総額24億円 今期予想経常利益55百万円
2.三東工業社(1788)
時価総額19億円 今期予想経常利益90百万円
3.地域新聞社(2164)
時価総額19.5億円 今期予想経常利益5百万円
→時価総額10億円以下で低迷してきたが直近になり株価急騰
4.fonfun(2323)
時価総額11.6億円 今期予想経常利益11百万円
5.Shinwa(2437)
時価総額21.6億円 今期予想経常利益60百万円
6.アウンコンサル(2459)
時価総額40.5億円今期予想経常利益13百万円
→直近になって株価急騰
7.オートウェーブ(2666)
時価総額18.9億円今期予想経常利益94百万円
8.イメージワン(2667)
時価総額37.6億円 今期予想経常利益18百万円
9.魚喜(2683)
時価総額35.8億円 今期予想経常利益70百万円
10.セイヒョー(2872)
時価総額13.2億円 今期予想経常利益35百万円
(炎)
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