■連載 「運が実力のすべて その5」 by 石川凛
■「徹底したプラス思考」について考えましょう■
プラス思考の持ち主は、どんなに情況が悪くても、たとえ最悪最低の事態に直面しても「自分はツイている」と思うことができるそうです。錯覚であろうが、誤解であろうがおかまいなしに、なんでもかんでもプラスに考えられるようなのです。
これには訓練が必要です。最初はこじつけでも錯覚でも何でもいいのではないでしょうか。テレビでもお笑いタレントが、笑いを取るために自分の体験談を脚色して何度も話しているうちに、自分でも脚色したことを本当のことと思い込むようになった。記憶では脚色したことをきれいさっぱり忘れてしまった、というような話しをしていました。
信じれば現実にそうなっていきます。たとえは悪いかもしれませんが、詐欺師は本当のこと70~80%、嘘を20%~30%混ぜて話す。そして嘘の部分についても、何度も繰り返し話すうちに、自分も信じ込むという話しを聞いたことがあります。
とにかく自分がツイていると思い込めればいいのです。ぜひやってみましょう。損は有りません。成功すると思い込めばいいのですから。
どんな分野でもトップに立つのは間違いなく自分はツイていると思い込める、錯覚人間のようです。大スターになれるような女優は、先輩のイジメに泣かされても「私の美しさが、私の才能がみんなを嫉妬させるんだ」と平気で思うことができるのだそうです。私たち凡人は、むしろ意識的にそうした錯覚状態を作り出すよう訓練する必要があるようです。
ただプラス思考は「プラス思考をしよう、しなくては・・」と考えるだけでは逆効果になることがある、ということに気をつけましょう。「努力しなければ・・・」「頑張らなくては・・・・」「プラス思考をしなくては・・・」と頭の中だけで考える発想のうらには「いま、自分は努力が足りない・・このままでは失敗するに違いない」「いまもっと頑張らなくては・・・・・・失敗するに違いない」「いまはマイナス思考をしている・・・だからプラス思考に切り替えないと成功できない・・・」などという思いが心のうちに潜んでいることが多いので、注意が必要なのです。マイナス思考の人間ほど、プラス思考になろうとあがいてしまうのです。
みなさんも思い当たる節があるのではないでしょうか。だから成功法則の本にはプラス思考が大切な事は書いてあるんですが、実際にプラス思考を実現する方法を書いてある本は少ないんです。このプラス思考の顔をしたマイナス思考が原因だったんです。意識的にプラス思考をしようとすると大抵の人はプラス思考の顔をしたマイナス思考の罠に捕まってしまうのです。偽りのプラス思考につかまってしまう。
そこで、最初の約束どおり簡単にプラス思考を自分のものにできる方法をお教えしましょう。この方法はプラス思考を意識しなくてもいい方法だからこそ上手くいくんです。(笑い)
ところでみなさん、第3回目の「口ぐせのマジック」でご紹介した、斎藤一人さんの「千回の法則」実行していただいていますか。もし実行していたら、「本当にツイてきたぞ」とそろそろ効果が現れてくる頃だと思いますがいかがですか。実行していただいている方にはおわかりだと思いますが、なぜだか「何でもできると思えるようになったな~、どうしてだろう」なんて感じておられませんか。ご紹介した良い言葉の中に「やってできないことはない、やらずにできるわけがない」という言葉が入っていたことを思い出してください。
この口ぐせが「プラス思考を楽に実現する秘密の言葉だったんです」(笑い)この言葉を「口ぐせ」にしていると、なんでもやってみたくなります。そして一つひとつができてくることは、成功体験を積み上げていることになるんです。できると楽しい。ワクワクする。何でもできる気持ちになってくる。これがプラス思考です。
そしてこの言葉の効用はプラス思考を実現できるだけではないんです。ポジティブアクションまでをも自分のものにできる最高の「口ぐせ」なんです。成功するためにはプラス思考にくわえてポジティブアクションが必要です。
幸運の女神様が微笑んでくださった時、気がついた瞬間、女神様を抱きしめていないと幸運の女神様には後ろ髪がないのでつかまえることができないという話をお聞きになった方も多いのではないでしょうか。気がついたらすぐつかまえないと幸運の女神様は通り過ぎていく。後ろからつかまえようとしても後ろ髪がないからつかまえることができない。
幸運の女神様を抱きしめるチャンスは一瞬です。だからポジティブアクションが必要なんです。斎藤一人さんの「やってできないことはない、やらずにできるわけがない」という言葉をいい続けなさいとの教えは、成功するために絶対必要なプラス思考とポジティブアクションを同時に簡単に自分のものにするための魔法の言葉だったんです。(笑い)
(石川凛)
※2003年11月25日掲載。
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)