昨年2018年に金融庁が
「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIについて」
という発表をして、各金融機関の投資信託の販売状況を購入者側が比較検討しやすいように、比較可能な共通KPIというものを設定するように促しました。

その詳細は、下記になります。
https://www.fsa.go.jp/news/30/sonota/20180629-3/02.pdf


 とはいうものの、なかなか投資信託を購入する際に、販売会社の情報を比較することもないと思いましたので、一度調べてみました。


[野村証券]

 運用損益(2013年4月~2019年3月末)

 -50%未満        1%
 -50%以上~30%未満  0%
 -30%以上~10%未満  4%
 -10%以上~0%未満  15%
 0%以上+10%未満   38%
 +10%以上+30%未満 27%
 +30%以上+50%未満 11%
 +50%以上        4%

です。

 80%の方々がプラスの損益です。


[大和証券]

 運用損益(購入時点~2019年3月末)

 -50%未満        3.0%
 -50%以上~30%未満  3.2%
 -30%以上~10%未満 11.1%
 -10%以上~0%未満  19.2%
 0%以上+10%未満   23.9%
 +10%以上+30%未満 23.4%
 +30%以上+50%未満  8.0%
 +50%以上        8.3%

です。

 63.5%の方々がプラスの損益です。


[SMBC日興証券]

 運用損益(購入時点~2019年3月末)

 -50%未満        2%
 -50%以上~30%未満  1%
 -30%以上~10%未満 11%
 -10%以上~0%未満  21%
 0%以上+10%未満   21%
 +10%以上+30%未満 18%
 +30%以上+50%未満 11%
 +50%以上       14%

です。

 64%の方々がプラスの損益です。


 ちなみに弊社では、

 運用損益(2013年4月~2019年3月末)

 -50%未満        0%
 -50%以上~30%未満  0%
 -30%以上~10%未満  0%
 -10%以上~0%未満   0%
 0%以上+10%未満    0%
 +10%以上+30%未満  0%
 +30%以上+50%未満 50%
 +50%以上       50%

です。

 100%の方々がプラスの損益です。


 これは当然の話で、それぞれの資産対象が2013年~2019年にかけて上昇しているので、むしろこの期間では長期で保有していてマイナスになる方が難しいと思われます。


 ちなみに2013年~2019年にかけて

 日本株式 約76%上昇
 外国株式 約91%上昇
 日本債券 約8%上昇
 外国債券 約22%上昇

と概ねどんな資産でも大幅に上昇しています。

 これら株式や債券の組み合わせでポートフォリオを組んでいれば30~50%程度の上昇をしていて当然だとも言えます。


 大和証券やSMBC日興証券は、投資信託保有時から計測しているので、保有期間が6年に満たないものが混ざっているので、よりパフォーマンスを押し下げているのだろうと推察します。


 次回は、販売している投資信託のコスト比較をしてみようと思います。


株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一


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