国内株式市場の足元はTOPIXでみて1,700でPER約15.8倍、PBRで約1.2倍ですから、他市場や過去と比べても割安と言うほどの水準ではないです。また日経平均VI先物などを見ても、この1年間ずっと右肩下がりで気になるところです。
債券では、現在指標となっている利付国債(利率0.1%、発行価格102.62)も一頃より戻していますが、足元の利回りは-0.1%の手前辺りを上下していますから、多少戻したとはいえ、依然として僅かなキャピタルゲイン狙いとしか言えない水準で投資対象になりません。
またREIT指数は2年前から再度上がり続けており、この秋からは約2,200辺りをウロウロしていますが、2013年の異次元緩和の開始以来ほぼ倍になっていて、(個人的には)利回り面からも若干割高に感じます。
と言うことで・・・オーソドックスな投資対象としては普通に円建てで投資できる対象を見つけ辛いです・・・汗。
最近は美術品や宝飾品、貴金属などへも投資が広がっているようですが、それほどレア物でもない絵画やスニーカーまで投資対象になっているなどと聴くと、80年代末のバブルを思い浮かべてしまいます。
そんな訳で株式であれば、割安過ぎて株式相場が下落しても大して下がり(売られ)そうも無く、加えて潰れることも無さそうな会社で配当利回りが高い銘柄。且つ(ひょっとしたら)TOBされるなども考えられる銘柄・・・が
思いつけば買ってみたいと考えています。
もしくは、山本潤さんが書いておられるような、20年後に20倍になる銘柄しかありません。長期的には株価は利益の積み重ねを反映するとの原点に戻れば、心安らかに投資できるのは確かにそのような投資対象しかありません。
とは言え、欲が出るのが人間の性と言うものでしょうか。
私など、4、000円辺りで買った某銘柄が昨年から塩漬けになっています。これなどは将来性があると考え抜いた末に買ったのですけどね・・・(苦笑)
先週の週刊ダイヤモンドではアクティビストをテーマに取り上げ、放置され狙われ易い割安株の特集でした。個人的にも、これからはインデックスなど相場全体が上げていくと言うより、個別にM&Aをされるなどで個別銘柄が動くと考えています。
トランプ大統領は相変わらず世界中を引っ掻き回しています(汗)
米中対立などにより徐々に景気悪化が進んでいるようで、一部の業種を除いて回復している様子がありません。確かに米国や日本では失業率など低い数字に留まってはいますが、EUやアジア圏では確実に経済が鈍化しているように感じます。
中国は貿易摩擦はもちろんのこと、人口動態(労働生産人口のピークアウト)などにより既に停滞期に入っているのかもしれません。過去に例のない規模で進む、国家主導の社会主義市場経済モデルによって、どこまで踏ん張れるのか?
さて、この様な不透明な環境下では、米中の関係改善などに期待するよりは、来年に向けてアクティビストによるものや業界再編に向けたM&Aに絡みそうな銘柄への株式投資、またはグローバルな債券投資を(慎重に)する程度かな?・・・などと考えています。
最近は株式投資に前向きなメルマガを書けず申し訳ないのですが、世界的な低金利の流れに慣れてしまっていることと、業績回復の先取りが進んでしまっていると感じる2つの理由から、何とも積極的になれないところです。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)