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 米中貿易交渉の進展(?)と英国の保守党勝利によるBrexitの実現で米国株高に円安が重なり一気の日経平均上昇。売り残が積み上げられてきた株不足銘柄に一気に買い戻しが入り急騰を演じた先週末の株式相場。

 その余韻から週明けも続伸となりそうだが、多くの投資家はまだ疑心暗鬼に違いない。ファーストRや東京エレクなどの値がさの225採用銘柄は高いが多くの投資家の持ち株は案外上がらずにむしろマイナスに推移しているという現実があるのかも知れません。


 何で私が持っている株は上がらないのとぼやくことはありません。
 これが株式投資の常だからです。
 つまり作られた市場が目の前にあってそれを多くのメディアは語ろうとするのです。まずはリード役が先導して市場全体に嵩上げの動きとなるのかを見守ることになります。
 リード役は天下の日銀ETF買いによって今や品薄となった主力株。
 かなり割高感が出ていてもこれらはリード役として相場の上昇を牽引する役目を担っています。

 この先、どうなるかと心配して空売りしていた投資家は心配事がなくなってSQにおいて一気に買い戻しの動きを見せました。15日前の米中貿易交渉の進展発表は喉に刺さった小骨が取れたような効果を株式市場にもたらしましたが、個別銘柄の多くは二律背反で潮流に乗らない銘柄となり、反対に売り込まれる始末。年末特有の税金対策の処分売りが続き、昨年のブラッククリスマスと同様の動きとなっています。

 さて、師走も後半になりますが、ここからの株式相場はどうなるでしょう。
 個別銘柄の動向も気になるところです。

 多くの投資家に課された運用成果の向上というテーマを背景にして、ここでこの相場の潮流に乗るかどうかは悩ましいところです。なかなか上がろうとしない個別株を捨てて勢いのある銘柄についていくかは投資家各位のご判断に委ねられます。


 右肩下がりのトレンドが一体いつまで続くのか、なかなか上向かない個別銘柄に見切りをつけ、新たな銘柄を求めてリスクテイクの矛先を変えるべきか、いわば孤独の戦いが続きそうですが、この戦いに耐えてきた投資家の皆さんにはいつか勝利の女神がほほ笑むことになるでしょう。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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