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今週(2月25~28日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で2243円78銭下落し(率にして9.6%の下落)、2万1142円96銭で取引を終えました。3週連続の下落です。
22日(土)~23日(日)に、サウジアラビア・リヤドで開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議では、景気の下振れリスクに対し、各国が財政出動など政策を総動員する必要性が確認されました。しかし、新型肺炎の感染が世界的に拡大してきた警戒感から、週明けの24日(月)の米国株が急落。NYダウが前週末比1031.61ドルの大幅な下落となりました。
これを受け、3連休明けの25日(火)の国内株式相場は日経平均株価が同781円33銭安の2万2605円41銭と急落。その後も、米国株が連日急落したことを受けて、日経平均株価も5日間続落。19年9月5日以来、約半年ぶりの安値水準まで売られました。
28日の騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)は53.31まで低下しており、テクニカル的には売られ過ぎの水準と言えます。また、日経平均株価を構成する225銘柄の実績PBRは1.06倍まで低下しています。これも、1.0倍(2万円前後)の水準が近づいてきました。
今後も、振幅の大きな展開が継続するとは思いますが、中長期的な観点で個別銘柄を絞り込んでいく好機ではないでしょうか。
(水島寒月)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)