最近はヤヤコシイ年配者?が増えていて何とも不気味です。
 先日は近所のコンビニ前で自転車で転倒したオッサンが「前の歩道を直せ!」と店に怒鳴り込んでいました。こいつ馬鹿か?と思いましたが、こう言う脳ミソの欠落した連中が居るため同世代の我々も肩身が狭い思いをしなくてはなりません(汗)


 さて、団塊の世代と共に歩んできたのが百貨店(デパート)であり、スーパーマーケットや自動車産業。その中で富裕層はデパートや高級車、庶民はスーパーや大衆車へと棲み分けされていました。
 1980年台後半のバブル期には一時的に富裕層と中間層の境が曖昧になりましたが、平成の30年間に格差が広がったことにより、相対的に中間層の絶対数が減ってきたためデパートや高級車の売り上げが減り、中途半端なブランドや付加価値はその意義を失っていきました。
 よって、実用性が重視される現在では国内で販売される自動車の半数以上が軽自動車になり、高級車は海外売上に頼らざるを得ない状況になっています。

 失われた20年、30年とは、単に硬直的な組織運営による(利権維持の)弊害だけではなく、90年台前半がピークとなった労働生産人口の減少傾向により、つまり人口構成の変化によっても失われた時代になる運命だったと言えるのでしょう。
 人口政策こそは一国の盛衰を決める最も重要な政策であり、組織に言い換えれば人事政策です。これがまともに機能しない組織に未来はありません。


 そして21世紀に入ってからの象徴的な変化としてはデジタル化でありオンライン化ですが、スーパーマーケットやショッピングモールのオンライン版の一例が楽天であり、衣料品専門店のオンライン版がZOZOです。テスラはEV専業と言うだけではなく、自動車販売のオンライン化も特徴としています。
 販売店を持たない販売手法は余り評判が良くない(時として杜撰な)とも聞きますが、高額な車種を除いて自家用車は既に耐久消費財であり贅沢品ではありませんから、余りに手厚いサービス(付加価値)も必要としません。時代は変わっています。
 今でも車を買う際に「愛車(掃除)セット」が価格に組み込まれるケースがあるようですが、これを買う人って居るのでしょうか(汗)


 これからデジタル化の進展が期待される業種は規制が多く、且つ情報が有効活用されず囲い込まれている医療と不動産です。もっとも硬直的な業界であり岩盤規制の代表格ですが、いつまでも非効率を続けることは出来ません。

 この業界には続々とIT企業が参入していますが、不要で時代遅れの規制が多く中々成長の機会を得られずにいます。有名どころではエムスリー(2413)が希少な成功例ですが、他にも続々と医療や不動産のIT化に名乗りをあげる企業が出てきています。気になる会社の一つとして医療機関のデータを扱っているMDV、もう一つはSREホールディングスです。ソニーとヤフーが主要株主でヤフー不動産を展開しています。

 今はコロナ禍が続き医薬品開発のバイオベンチャーが物色されていますが、この機会に医療や不動産取引の透明化や効率化が推進され、新たなベンチャーに陽が当たることを期待しています。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)