ようやく梅雨が明けたと思ったら今度は酷暑で連日のように熱中症の厳重警戒が呼び掛けられています。
コロナ対策でマスクを付けながら外出されている方も多いかと思いますので、皆様も熱中症には十分にお気をつけください。
株式市場もそんな梅雨明けと同時に快調に上値を伸ばして日経平均は23000円台を再び回復、お盆前には6月の戻り高値23185円を上抜けてきました。
何と言っても米国のテック5社GAFAMを筆頭にハイテク株主体のナスダックが史上最高値を更新する日が続きましたし、日本でもマザーズ指数が飛び出して本日も高値を更新しています。
日米ともに個人投資家がリスクを積極的にとって成長株・材料株を買っていく姿勢を映し出しているような気がします。
足元で新高値銘柄数は再び増加傾向にあり、一時期のコロナ対策関連一色だった頃よりも業種が多様になり、DX関連のエイジア(2352)や外出自粛も乗り越えた自動車ボディコーティングのKeePer技研(6036)など、さらには機械の日立建機(6305)までラインナップ入りしてきたことは中にも値するでしょう。
直近では6月以来、復調の兆しが出てきたバリュー株に焦点を当てて、「グロース株VSバリュー株」論争が話題になっていますが、今後の相場展開を考えればおそらくどちらも良いでしょう。
日本株もこれから米国株に追いつけ追い越せの展開となるには、その両方がそれぞれの特色を生かしながら買われる、つまり資金を呼び込む必要があるでしょう。
と言いますのも、足元の世界情勢に目を向けると新型コロナ禍、米中対立の激化などを通じて、アジアにおける香港・シンガポールの国際金融センターとしての地位は目に見えて凋落しています。
これを転機として日本がアジアの国際金融センターとしての地位を確立し、金融立国を成し遂げるためには、日本市場はもっと主体的になって存在感を高めていく必要があるのです。
昨日のニュースでは政府が大阪を中心とする関西圏と福岡圏を国際金融拠点の候補地として挙げたことが伝わっており、災害・コロナ対応での地域分散型社会を構想している様子が窺えます。
ただし、国際金融センターはまだ日本と決まったわけでなく、同時に台湾もこの誘致に積極的な姿勢を見せていることが伝わってきています。
今年3月時点における最新の世界金融センターランキングでは
1位:ニューヨーク
2位:ロンドン
3位:東京
4位:上海
5位:シンガポール
でした。
日本は別に東京にこだわる必要は無いですし、今後はいろいろな意味で関西圏ひいては地域分散で発展を図ることになるのは自然な流れかと思いますので、とにかく今回のコロナ禍でピンチをチャンスに変えていってほしいところです。
投資家もかくありたいもので、ピンチはチャンスでまさに株価が調整した局面こそが積極的に買い向かっていきたいタイミングとなります。
おそらくこの8/20~8/24は買い場に恵まれるかと思いますので、この局面でたっぷりと仕込んで秋の果実を堪能しましょう。
(あすなろ産業調査部 加藤あきら)
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