まず、SBGの孫会長兼社長。流石です。
行政に任せていたら遅々として(それこそ永遠に?)進まないPCR検査の拡大に乗り出してくれました。単にPCR検査が充実すれば済む話ではないとは思いますが、能力アップ自体は悪いことではないはずです。巷では高額な検査料で荒稼ぎしているクリニックもあると聞きますし。
SBGが持つリソースとそれらを活かす能力は素晴らしいと言う他ありません。国内のブロードバンドや携帯市場の拡大も孫会長のお陰です。彼の功績が無ければネット検索もオンラインショップなどの企業も全てが世界に比べて日本は遥かに遅れていたことでしょう。SBG叩きが好きな一部のメディアを見かけますが、旧来型既得権の手先なのか?情けない連中です・・・。
ま、愚痴は別として、国民を代表してお礼を申し上げたい気分です(^^)
責任回避と利権維持を最大の任務とする日本の(情けなさ過ぎる)行政に対して改革を促す力は依然として衰えていません。
対して、日本医師会の中川会長。医療のオンライン化に対して早速「慎重に」との曖昧、且つ反対意見を述べています。この連中の言う通りにしていたら(もちろん)PCR検査は進まず、軽い慢性疾患でも病院に通い続け、長時間待たされ、3分診療を受けて毎度同じ処方箋を購入してという、呆れるほどの無駄が続きます。
以前に処方箋を持って薬局に行ったときのこと・・・。処方箋の有効期間は2~3日になっているのですが、1日遅れてしまい訂正をお願いしたところ電話やメールでの確認では法令違反になるらしく、薬局から送ったファックスに担当医が捺印をして、それを再度薬局にファックスで返してもらわねば薬を出せない仕組みでした。薬をもらうためだけに2日間を要しましたし、これ代筆(代印)でもバレませんね。杜撰なお役所ルールの典型例です(汗)
数日の違いなど誤差より小さいと思われる有効期限の長い錠剤です。
保健所と都行政とのやり取りが「手書きのファックス」のニュースを見た時に思い出した次第ですが、強欲な開業医や仕事を失いたくない役所の既得権を守るための様々な仕掛け(全く無意味な規制)が日本中で膨大な時間と金の無駄を生んでいます。
話は変わって、1987年10月のブラックマンデーを振り返ります。
当時、日本市場は大債権大国をテーマに(85年9月のプラザ合意による円高と、それによる利下げ以降)含み資産株などに注目した株高、円高、債券高のトリプル高に沸いていました。
ブラックマンデーの数か月前には(債券、為替投機失敗による)タテホショックがあり、何となく嫌な雰囲気が漂っていましたが「イケイケどんどん」の市場で、その記憶も薄れ気味のところでしたので、突然の暴落に呆然自失と言った雰囲気でした。
株価暴落の結果、インフレ回避のための利上げ議論は封印され、且つ一層の緩和姿勢により日経平均株価は翌年3月にはブラックマンデー前の株価を回復し、その後も力強い上昇をしました。バブル崩壊後には「利上げが遅れた」として日銀が非難されましたが、これとて政治の圧力で利上げが遅れたのが実態です。
今のアメリカに似ていますね・・・。
その前後の日本市場の動きを見ると、概ねGDP成長率が3%前後の中で低金利を維持したため不動産と株式に資金が一層強く流れ込みました。1987年の夏頃からは大量の売買が可能な重厚長大銘柄(大型株)で1カイ(買い)2ヤリ(売り)と言われる短期売買が繰り返されました。
「市場は割高」との声も多かったため短期売買での利ザヤ取りに徹する投資故に、流動性の高い銘柄が好まれた訳です。
1988年の夏頃からは225先物の取引が開始され、外資による裁定取引が始まったために現物株の需要が増加し、結果として株価は連日の上昇となり、そして1989年末の高値を迎えます。
これらを振り返ってみて、仮に3月の「コロナショック=ブラックマンデー」のタイミングを重ねると、ダウ平均株価はゼロ金利の後押しを受け、2月高値から暴落を経て約半年後に同レベルに株価を戻し、そこから約1年~1年半(2021年の中頃まで)の株式市場は活況になる・・・との見立ても(無理をすれば、汗)出来ます。
さて、現在の壮大なゼロ金利市場では、いつまでこの強気相場が続くのか?
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)