億近読者の皆様こんにちは。

 小学生の親御様のために、お金の教育論について寄稿させていただいております遠藤です。


 億近読者の皆様は、お金の増やし方には熟知されていると思いますが、子供にそれを教えるとなると、どうしたらよいか悩んでしまうのではないでしょうか。

 大人がネットを見て株式投資でお金を増やすのは良いですが、子供が学ぶべきは経済や社会の仕組みですよね。子供のたちには、強くたくましくなって欲しいのであって、別にトレデーディングを教えたいわけではない、という方は多いと思います。

 しかし、学校の勉強をしていれば成功する時代でもないし、投資理論を教えて害になることもありません。

 経済と社会、そしてお金を増やす投資の理論を全部手っ取り早く学べる方法があります。それはお店体験をやる体験です。


 お店をやる体験の手順は以下です。

 1、メニューを決める。
 2、材料を書き出す。
 3、材料を買うための金額を決める。
 4、材料を買ってくる。
 5、買ってきた材料で物を作って売る。
 6、お金が増えたことを確認する。

 お家の中でやるのであれば、カフェの体験が良いでしょう。
 お客さんはお家の人です。買ってきた材料を売り切るとお金は増えます。

 例えば、食品店でコーヒー豆を買ってきて、おうちで1杯100円で売るとします。コーヒー豆は700円だったのに、コーヒーを10杯売ると1000円になります。この1000円をさらに新しいコーヒー豆に投資すると、さらに売上をあげていけます。

 文で書けば簡単なことですが、やるとなると大変です。
 おいしいコーヒー豆はどこに売っているのか、100円でお家の人に売るためにはどんな質が求められるのか、買ってきた豆を売り切るには何杯のコーヒーを作らなければいけないのか、といった課題があります。

 家の中でお店体験をすることで、お金が増える仕組みの一番基本的なことが学べます。

 使ったおもちゃをバザーで売る、というのも経済活動の体験としては良いのですが、価値を乗せて利益を得る体験にはなりません。
 捨てるよりはマシであり、エコの活動、物を粗末にしないという理念は身につくので良いですが。


 ただ、お店体験はほとんどの子供がやろうと思っても実践できません。
 意外と大変だからです。

 大人の仕事も同じです。
 やれば成功するであろうことは頭でわかっていても実践できないことが大変多いです。

 やる側の人が成功するということは言うまでもありません。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

生き抜く力を育むお金の体験型教室FP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)