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今週(8月10~13日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で157円11銭上昇し(率にして0.56%の上昇)、2万7977円15銭で取引を終えました。2週連続の上昇です。
先週6日(金)に発表された米国の7月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比94万3000人増加し、市場予想(同84万5000人増)を上回る強さを示しました。
また、9月に発表された求人件数も予想を上回るなど、米連邦準備理事会(FRB)が最も重視する雇用情勢が改善を示したことで、FRB関係者から、テーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)の早期開始容認論が相次ぎました。
これを受けて、米国の株式市場では景気敏感株が買われ、NYダウ、S&P500が過去最高値を更新。米国の長期金利(10年国債利回り)は、1.35%程度まで上昇し、外為市場では、ドル高円安がジリジリと進みました。
日本株の上昇を後押しする好環境になったことで、週初の10日(火)、11日(水)と日経平均株価は続伸。12日(木)は5営業日ぶりに小幅反落し、13日(金)も小幅続落して、取引を終えました。
「米国の長期金利は既に底打ちした!」との意見が多く聞かれますが、筆者も基本的には同様の見方をしています。新型コロナの感染再拡大は予断を許しませんが、8月26~28日の米国ジャクソンホール会議、9月21~22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、テーパリングの日程が明示されるものと考えます。
先週も述べましたが、投資家が夏休みに入る8月は例年、株価のパフォーマンスが良くない月になります。市場エネルギーが細るなか、2月高値の信用期日の到来などが需給の重石になる展開が当面続くと思われますが、中長期的な観点で投資対象を絞り込みたいと考えます。
筆者は電機・精密、自動車、機械の加工型製造業に注目しています。
(水島寒月)
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