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皆様こんにちは、投資家Sと申します。
創業(1964年)半世紀を超える投資日報社が、毎週月曜・木曜に発行を行っております、”投資日報α”(月曜版)に”投資家Sの今週の注目銘柄”を連載しております。
日本株に活気が戻ってきました。
きっかけとなったのは11カ月連続で下落していた、月末最終日の大幅上昇です。
今まで下落していた日に上昇に転じる、しかも大幅高となった。これは強烈な底打ちのシグナルです。
筆者の見立てでは、短くても11月末、基本シナリオでは年内一杯は堅調に推移する可能性が高いです。
私はサイクル理論の研究者ではないですが、社内ではサイクル理論に関する識者が多数居り、この理論の基本的な考え方として呪文のように唱えられている言葉があります。
それは・・「サイクルの序盤は強気」です。
日経平均株価は8月20日、東証マザーズ指数は8月18日に年単位のサイクルボトムを打った可能性が高く、ボトムのカウントが間違っていない限りは、当面は強気の展開となる可能性が高いです。
株式投資のパフォーマンス向上の為には、大幅上昇となる期間に利食いを行わずトレンドを取り切る事が重要です。
先週の安値からわずか1週間で2,000円以上の上昇となっておりますが、今週は上昇の2週目。値幅よりも日柄を見る事が大事な局面です。
大きな利益は我慢の後に訪れる。8月に仕込みが終わった投資家の方は、しばらく持ち株の値動きを見るのをやめましょう!
向こう3カ月くらいは株式投資に使う時間を減らして、秋の味覚でも楽しんでおくのが、投資収益向上のポイントだと筆者は考えております。
今回は、昨年活況を呈したチェンジ【3962】をご紹介しております。
昨年大相場を演じた同社株ですが、去年の大幅上昇時はバリエーションが些か高く、買いを躊躇するような状況でした。調整が進んだ現在の株価水準は、成長性に対して割安感が出て来ていると考えております。
■投資家Sの今週の注目銘柄 チェンジ【3962】
企業及び地方自治体のデジタル化支援を行っているチェンジ【3962】は、昨年のコロナショック後の安値585円から20年9月末には6,390円まで上昇して、僅か半年間で”テンバガー”を達成。その後は短期間での大幅上昇の反動から上値が重たくなっているが、ここに来て反転の兆しが見え始めている。
きっかけとなる材料は3つ。
1)自社株買い
同社は7月21日に20億円・62.8万株を上限とする自社株買いを発表。
取得期間は8月16日~9月30日までの約1か月半となり、短期間で購入を行う。第3四半期の決算発表後に行われた説明会では、同社の福留社長は自社の株価について「割安」だと述べており、経営トップからの現在の株価に対するメッセージだと受け止める事が出来る。
2)三井住友銀行と協業したデジタル・トランスフォーメーション(DX)支援サービスの提供
同行の顧客となる全国の大手企業を対象として、DX診断サービスや推進ソリューションを提供。DX実現に向けて最も重要な経営層とのネットワーク構築を行う。
3)千葉銀行とのDX推進における業務提携
地銀大手千葉銀行との間で、同社の中期経営計画において最重要戦略として掲げられている、DX戦略を推し進める為の戦略的協働パートナーとして、非金融領域におけるDXを活用した事業開発、DX人材の育成支援、自治体DX支援の共同推進を進めて行く事になる。
業績も好調に推移しており、今期経常利益は前期比58%増の57.5億円予想となっており、第3四半期終了時点で進捗率は100%を超えており、9月の本決算では上振れ着地の可能性も高まっている。
足元の株価は2,300円近辺での推移となっているが、8月16日付けた安値2,021円は、昨年安値から高値までの上昇幅5,805円に対する76.4%訂正となる1,955円に近い水準となっており、8月18日に安
値近辺から大陽線が出現している事に着目すると、当面の安値は付けた公算は高い。
バリュー面でも昨年の大幅上昇時はPER100倍を超える水準で推移していたが、現在は40倍台半ばまで下がっており、来期30%程度の増益予想が示されればPERは30倍近辺まで低下する。同社の成長スピードの速さを考えれば、現在の時価総額1,600億円程度はバリュー訂正が進んで割安だと言える。
Change people、Change Business、Change Japanをミッションとして、日本のデジタル化を推進して生産性の向上を成し遂げる事を目指している同社は、株式市場にも変化をもたらす存在になり得る可能性を秘めている。
(投資日報α2021年8月23日号掲載)
(投資家S)
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▼櫻田 学氏プロフィール
トレース合同会社 社長
株式会社投資日報社 専務取締役
大学卒業後、2004年から証券会社にてFXの仕事に従事。
以後、14年間に渡り、営業・企画・トレーディングの最前線で活躍。
リーマン・ショック・ユーロ危機・Brexit等々の並居る大相場の中、裏方として市場の最前線で指揮を取り、FXの表も裏も知り尽くす。
2018年秋、11年間勤めたマネックス証券を退社して、暗号資産(仮想通貨)の交換業者となる、株式会社ディーカレットの立ち上げメンバーに加わる。
2020年5月に、相場道を究める為に同社を退職。
個人投資家として株式投資を行いながら、投資に掛ける時間が限られる兼業投資家の方に有益な情報を届ける為、株式について日夜分析を行っている。
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)
相場に対するモットーは、「利食いたくなったら乗せろ」
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おります。
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(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)